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エネルギー自給のための小さな炭焼き
毎年2回から3回炭焼きをしている。
移住して3年くらい経った頃、集落の人から、40年前に使っていた炭焼窯を使わせてもらえることになり、それから私たちは炭を自給するようになった。
もう6年前のことだ。
最初の頃は、集落のお父さんたちが、昔炭焼きをしていた頃を懐かしがって、私たちに教えながら、2回くらい一緒に作業をしてくれた。
3回目以降は、私と夫で細々とやってきた。
木を伐り、木を運び、炭焼窯へ入れて焚口を作り、火入をして、2日半ほど煙をみながら過ごし、窯を閉じ、出来た炭を取り出し保管する。
全行程2~3週間ほどかけていただろうか。大変重労働で、なかなか地道な作業だ。
4年目くらいからは、炭焼きに興味がある友人が、ポツポツと手伝いに来てくれるようになり、出来上がった炭でバーベキューをするなど、楽しみながら炭焼きをしている。
最近は、森塾でチェーンソー学んだ仲間が来てくれて、伐倒や玉切り、木を運ぶ作業をしてくれたり、炭焼きの全行程に関わりたいと、遠方から何度も足を運んで手伝いに来てくれる人もいたり、私も夫もだいぶ重労働から解放されるようになった。
田舎暮らしを始めて、やはり最初は何でも自分でやりたくて、炭焼きに限らず、古民家改修や自然農でも、人に手伝いに来てもらっていても、私も一緒に作業に参加して、ご飯やお茶やお菓子のおもてなしもして、ヘトヘトになっていた。
田舎暮らしを始めてもうじき11年。
たいていのことはやり尽くして、年も重ね、重労働も体に堪えるようになってきた。
手伝いに来てくださる人の力を頂き、私は私にできることで、みなさまに喜んでもらえることを無理せずできるようになったことは、本当に有難いことと感じている。
本日は、窯に榾木を入れて、焚口を作る作業。
3人の仲間たちが、手伝いに来てくれた。
私は、午前中、お昼のカボチャのポタージュスープと、七輪でおやつのバナナケーキを焼き、午後から作業に参加してみんなの活動を見守った。
なんか、とてもいい。
みんなが自然体で自分に出来ることを楽しんでいる姿は、とてもいい。
本日は、チームワークよろしく、一日で焚口まで出来上がったので、明日は火入です。
寒波到来で、雪も降る寒い数日間になりそうですが、順調に火入ができればいいな。
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