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おとしごろ

母に太っていることを笑われている。

年甲斐もないような、ポップなTシャツを着ていて

「歳考えなさいよ」みたいに言われる。

歳を取ったら、シンプルな柄の服装にしなければならないと言った

規則はないけれど、どうにもおかしくて仕方ない様子。

似合うのかどうか考えずに買った、作家物のTシャツ。

子供が着た方がかわいいのだろうか?

母にあまりにも笑われるので、公の場所には着ていかない方が

よさそうだ。

洋服は「好きなもの」と「似合うもの」に分かれる。

私の趣味はややティーンに近いのかもしれない。

紺地に月と星の刺繡や柄があるものだが、そんなにおかしいとは。

本人は気づかないものだ。

お店の店員にも「いいですよ」と勧められて購入したので

気に入っていたのだ。

関西のおばちゃんのような目立ち方ではないのだろうが。

普通という言葉に弱い私は母に頼って服を決めている。

私よりはるかにお洒落なので頼っている部分もある。

まあるい体に幼いTシャツでは目立つのは明らかだ。

ただ、他人はそんなに見てないとも思っている。

密かに「わたしは自由」と思っている。



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