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アメリカンロビン観察記
米国ミシガン州に家を買って以来、芝の手入れや庭木の剪定など、家の価値を保つための庭仕事に追われる日々が続いている。そんなある日、バルコニーの床下の部分に鳥の巣があることに気が付いた。どうやらアメリカンロビン(コマツグミ)が作った巣のようである。
アメリカンロビンの巣。
アメリカンロビンは北米全般に分布する渡り鳥である。5月から7月頃に繁殖するようである。アメリカンロビンの観察をしはじめたのは去年からで、今年は2年目。卵を産んでから孵るまでは約10日、巣立ちまでは約2週間ほどである。
今年は時期をずらして2組のアメリカンロビンの繁殖を観察することが出来た。これから書くのは2回目の観察日記である。
7月3日:2個の卵を確認。
7月4日:3つ目の卵を確認。今回の卵は3つのようである。
7月15日:2個が孵る。
7月16日:残りの1個も孵る。ヒナの躍動感あふれる瞬間が撮影出来た。
7月17日:たった1日でもサイズがひとまわり大きくなっている。小鳥の成長力恐るべし。
7月18日:肌に色がついてくる。ちょっとグロくもある。
7月19日:羽の部分が形成されてきた。左側の個体の右の羽のあたりに白い部分が見えるが、獣医師の学生が言うには、組織形成の過程の形態のように見えるので病気などではなさそうとのこと。
7月20日:羽や毛の数が増え色もどんどん成鳥の色に近づいてくる。右上は最後に孵った個体と思われ、成長も1日前といった感じ。
7月21日:翼の部分はほぼ組織形成された模様。
7月22日:ほぼ地肌は見えなくなった。
7月23日:体も大きくなってくる。巣が手狭に見えてくる。
7月24日:ついに目が開いた。ここまで育つと巣立ちまであと少しである。
7月25日:3羽とも目を開け、ほぼ完全に成鳥の見た目になった。
7月26日:もう巣はキツキツである。巣立つ寸前になると何故か顔立ちも自信に満ちているように見えるから不思議だ。
7月27日:巣立つのは今日か明日か。
7月28日:1羽が巣立った。残りも明日には巣立ってしまうだろう。
7月29日:無事に巣立った。今年も孵ってから巣立ちまではちょうど2週間だった。毎日の観察の楽しみもここまで。来年も子育てに我が家のレンタルアパートを利用して欲しいものだ。
今年は最後の1羽の巣立ちの瞬間を見ることが出来た。巣から飛び出したばかりのロビンは上手く飛ぶことが出来ない。芝生の上で飛ぶ練習をしながら成長していく。ちなみに親鳥達は子供たちを少し離れたところから見守っていた。がんばれ。
ということで孵化から巣立ちまでの記録をつけてみた。いい大人になってからでも、生き物の観察というものは面白いものである。むしろ学習の一環ではなく、自分の興味でやっている分、より楽しく感じられるものである。
動画も作ったので、こちらも観てもらえるとより臨場感ある成長を感じられると思う。
鉄腕ダッシュのメンバーのテンションもよくわかるというものだ。