無税国家は可能か?
MMTの骨格は負債貨幣論である。負債貨幣論(信用貨幣論)とは、元手がなくても発行元が信用される限りに置いてお金を発行できるという考え方である。そこで「税は財源ではない」という説明がなされるのであるが、すると「無税国家が出来てしまうではないか!」なる批判が発生する。しかし、MMT側は租税貨幣論なるものを持ち出して、租税が貨幣を駆動すると説明をし、租税に
①通貨量の調整機能
②格差是正機能
③罰金・制限による行動誘導機能
の3つの機能を認め、租税の必要性を説いている。しかし、負債