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【読書メモ】東野圭吾さん『透明な螺旋』文藝春秋

ガリレオシリーズ10作目『透明な螺旋』を読み終えた。
長編「透明な螺旋」と、特別収録短編「重命(かさ)なる」の2編。
透明な螺旋は先月読み終えたのだけど、湯川学の人生の始まりを知る作品の余韻が響いて、すぐ続きを読みたくなかった。
3週間近く経って「重命(かさ)なる」を読了。
読み終えてみたら、なんでこの『透明な螺旋』に「重命(かさ)なる」を収録されたのかが分かった。
命のつながりに助けられることも、そのつながりが命を危うくすることもある。
東野圭吾さんは人の闇の面を逃さないと決意しているように感じる。
もっといい話にも感動の話にも出来るだろうに、人のずるさも偏屈さも弱さもすべて書いて、その上で人を愛することの意味を突き付けてくる。

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ゆっこちゃん
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