ゆっきんちょ

元無給医の内科系女性医師。育児×フルタイム勤務奮闘中。 無給医問題や医師の働き方、女性医師のキャリアアップに興味があります。 発信内容は個人の見解であり、所属組織等とは無関係です。

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最近の記事

DNARでトラブらないために…

はじめに2023年8月末、全国で初めてのDNARを巡る訴訟が話題になりました。 DNARについては、詳しくは後述しますが、簡単に言うと、心停止時に延命措置を実施しない意思のことです。 そのケースは2018年2月、茨城県内の病院に誤嚥性肺炎で入院していた70代男性が、急変して死亡したことについて、「一時救命措置を怠ったことによる医療過誤」と訴えたもの。 死亡男性遺族「医療ミス」(茨城新聞クロスアイ) - Yahoo!ニュース まず、急変によって大切な方を亡くされたご遺族には、深

    • 女医×問題

      私はかねてから、女医の問題について書きたいと思ってきました。 それは、強力な国家資格である医師免許を持っているにもかかわらず、キャリア形成が難しいこと、男性が多く年功序列の縦社会の中で生きづらさを感じること、家庭を持った女医が家庭との両立に大変苦労すること、などが動機です。 SNS上でもたびたび「ゆるふわ」「バリキャリ」それぞれの投稿が話題になっては、様々な意見が飛び交います。 老若男女、いろいろなライフステージの医師たちがモヤモヤを抱えていることがわかります。 問題につい

      • 無給医の聞いてほしい独り言 ー後編ー

        私は、初期臨床研修終了後、首都圏の大学病院の某科(内科系)に入局し、専攻医として4年、大学院生として4年。計8年の無給医生活を過ごしました。 無給医の聞いてほしい独り言 ー前編ー では、まっとうな志を胸に抱いて入局した私自身が、無給医を当たり前に受け入れてしまった環境、そして、連日長時間労働を強いられた状況についてお話しました。 また、無給医が労働実態に見合った雇用契約を締結していない医師であること、最低賃金を支払われていないことに触れました。 また、労働実態から考えると

        • 無給医の聞いてほしい独り言 ー前編ー

          私は、初期臨床研修終了後、首都圏の大学病院の某科(内科系)に入局し、専攻医として4年、大学院生として4年。計8年の無給医生活を過ごしました。 この無給医体制について、入局当初から感じてきた違和感は、ふつふつと沸き上がって大きな嫌悪感になっていきましたが、やめるにやめられない事情が重なり、私の場合は、途中で抜け出すことはできませんでした。 なお、大学医局に対しては、(思うところは多々あるものの)、質・量ともにすばらしい経験を得られ、成長させてくれた場であり、深謝していることを