【体験談】エスコンフィールド北海道を歩いてみた【初めての野球観戦】
「世界がまだ見ぬボールパーク」この言葉にどれだけ心躍ったか。
北海道に訪れるたびに車窓の横から見ていた看板は、いつか工事現場に変わり、大きな建物の実態が見えてきて、そして人々が集う「ボールパーク」となった。
そして、2023年4月、その地に訪れた。
心躍らせながら初めて巡ったエスコンフィールドHOKKAIDOと北海道ボールパークFビレッジの体験談と気づきを記しました。
本noteが初めてエスコンフィールドへ野球観戦に行く人の一助になれば幸いです。
0.旅程概要
日程:4月18日(火)北海道日本ハムVS千葉ロッテ(18:00試合開始 16:00開場)
試合結果:⚫︎F 2-4M
入場者数:16,606人 (参考)
旅程: 羽田6:20→新千歳7:50 ADO139
新千歳空港→エアポート快速で北広島駅着(10:00ごろ)
メンバー:私、奥さん、奥さんの友達の3人旅
1.駅から球場へ
平日の朝10時に北広島駅に到着。
なぜこの時間に到着したかというと、「スタジアムツアー」に参加するため。
せっかくなので1日を余すところなく楽しみたい、そんな思いで早朝からの旅程を組むことにしました(結果的にこの工程が大成功だった)。
駅に到着するとファイターズの装飾が。
改札を出たところにも
駅から球場へはバスもあるが、徒歩で移動することに。
駅のロータリーを出て初めの交差点を右に進み、あとは道なりに進む。
途中のセコマで飲み物を買い、道なりに歩いていると・・・
三角屋根の球場が見えた!
駅から球場の移動で最もテンションが上がるのが球場の姿が見えた瞬間。
遠くからもわかるその姿に少し感動したが、まだまだ球場が先にあることを知り、黙々と歩く覚悟を決めることに・・・
ちなみに道中にはセコマ以外にも、セブンイレブンとサンドラッグがあった。球場に入る前に常備薬を手に入れられるのはありがたい(北海道まで長距離移動だと酔い止めが必要な方も多いはず)。
道なりにさらに進むと、上り坂に突入。
決して急な坂ではないが緩やかな勾配が続くので、徒歩で移動する場合は歩きやすい靴で来ることをお勧めする。
駅から歩くこと35分、ついに・・・
球場に到着!!
最初に驚いたのは、球場の外にある子ども向けのプレイフィールド「F PLAY FIELD」で近所の幼稚園?保育園?ぐらいの子どもたちが遊んでいたこと。
近所の幼稚園でもお出かけで園外の公園の周りを散歩している風景を見ることがあるが、野球場までお出かけして、しかも自由に走り回ることができるなんて・・・
ここから未来のプロ野球選手やアスリートが誕生するのか、と思うと
とてもキラキラした場所に見えました。
敷地内にはグランピング施設やカフェ、ベーカリーなどもあり、今までの野球場とは全く違う空間に訪れた感覚だった。
自然に囲まれたエリアでありながら、人が集う場所があり、最新鋭の野球場が存在する。今までに体感したことがない場所に自分たちがいる。なんとも形容し難い感覚だった。
まさに「世界がまだ見ぬボールパーク」を全身で体感した瞬間だった。
2.球場に入って初めて体感した「衝撃」
スタジアムツアーの受付は「TOWER11」ゲートから入場します。
私たちは11:00からスタートするツアーに申し込んだが、関東からの移動だったので荷物をロッカーに預ける。
TOWER11 GATE入ってすぐにロッカーがあったので、私たちみたいな遠方から来る旅行客にはありがたかった。(ロッカーはキャッシュレス決済。交通系ICが使えました)
荷物を預けて受付に進むと、グラウンドが見えた。
同時に、野球場で今まで感じたことのない衝撃を受けたのだ。
芝と土の匂いがする・・・!
国内外いろんな球場に行ったことはあるが、匂いでインパクトを受けたのは初めてだった。
公園の芝生で寝転がったときに香るような心地よく優しい匂い・・・まさか球場のコンコースで芝と土の匂いを体感できるとは思わなかった。
この感覚は文字では表現できないので、是非とも現地に行って体感してほしいです。。
そして・・・
屋根が、空いている・・・!
後から知ったのだが、エスコンフィールドの屋根をOPENするのは不定期だそうで、必ず開けるわけではない、とのこと。
この時間にルーフオープンの様子が見られたのは本当にラッキーだった。
受付を済ませて、ツアーに参加。
私が参加したツアーは「ベーシックツアー」で、当日回った行程としては、以下の内容だった(試合の有無や時間帯によって見学できるエリアは変更になる場合があるとのこと)。
・ダイヤモンドクラブシート(バックネット裏エリア)
・1塁側コンコース内
・ヒストリーコーナー
・1塁側ドコモラウンジ(+インタビュールームを外側から見学)
・グラウンド内&1塁側ベンチ前
・外野センターエリア
・TOWER11のダルビッシュ選手・大谷選手の装飾
・グッズストア前で解散
特にツアーで印象に残っていたのは、外野センターエリアのゲートを通ったこと。他の球場のツアーでもグラウンド内に入ることはあっても、フェアグラウンドに入る機会はほとんどない。
まさか外野の土部分を通ってセンターのフェンスをオープンした扉から出られるとは思わなかった
ちなみに、ツアーをガイドしてくださったのはファイターズの公式チア「ファイターズガール」の方
説明もとても聞きやすく、楽しい時間を過ごすことができた。
コンコース内のサイネージに↑の広告が出ていて、「今ツアー案内してくれている子ってこの子かな?」という話を奥さんとしていたが、終わった後に少しお話しするとその通り、きつねダンスで話題になった 滝谷 美夢さんでした。ラッキー。
ツアーが終わったあとは昼ごはん。
私がどうしても食べたかったTOWER11内にある「HOTDOG FUN」でお昼を食べることに。
ここは「ニッポンハムグループオリジナルのソーセージ使用のホットドッグ専門店」ということで、ファイターズの本拠地でニッポンハム製品が食べられるフードコーナー。
ソーセージはパリッとジューシーで美味しく、パンも食べ応えがあった。
ご飯を食べ終わった頃にはファイターズの若手選手が早出練習をしていたようで、通路から練習を見学・・・する前にセンターエリアにあるクラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」でクラフトビールを購入。
エール系ビール特有のフルーティーな味わいがとても美味しかったです!
3.球場外の「何もない」贅沢な空間
球場を出たあとは、敷地内を散策することに。
最初に訪れたのは球場向かいにあるTHE LODGEという建物。
この中にはカフェやドラッグストア、アウトドアブランドのTHE NORTH FACEやサイクルブランドのSpecializedのストアがあります。
Specializedのストアでは、ボトルやアパレルといったラインナップだけでなく、フレームやパーツなども揃っており、想像以上に本格的なラインナップ。完成品の車体が165万で陳列されていたのには驚きました・・・
その後、THE LODGEの向かいの建物に行列ができていたので並んでみることに・・・
行列の先頭にあったのは、「Truffle BAKERY 」でした。
都内を中心に展開しているベーカリーが北海道に初出店とのこと。
北海道産の素材を使用した限定メニューもあり、昼食にホットドッグを食べた後なのに、目移りしました・・・
パンと THE LODGE内の「POOOL」でコーヒーを買って、休憩タイム。
食べる場所をどこにしようかと探していたら、ちょうどいい場所を見つけました。THE LODGEのすぐ近くにある人工芝の広場「WIND PLAZA」です。
※↓のMAPだと13の番号の場所です
そこは何もなく、ただただ人工芝が広がっているだけの場所ですが、
コーヒーとパンを楽しむにはこれ以上ない最高の場所でした。
スポーツ観戦でよくある困りごとに「食事場所の確保」がある。
チケットを購入していれば自分の席で食べられる、と思うかもしれないが、しっかり食事をしようと思うと手狭である。
加えて子ども連れのご家族であればお手拭きや飲み物、食事のフォローを考えると座席で全てを行うのは限界がある。
また、コンコースなどに飲食用のテーブル・椅子の用意がある球場もあるが、数に限りがあり使用できない場合もある。
この広場にはテーブルも椅子もないが、思い思いに食事や歓談を楽しむことができる。レジャーシートを広げてピクニック気分も味わえる。
もし人数が多くなってきたら譲りあうことでさらに多くの人が寛ぐことができる余白がある。
「何もない」ことで、多くの人が楽しめる可能性を持っていることに感動しました。
※なお、後で知ったがトロフィー展示の時には整理券配布をこのWIND PLAZAで行った様です。また、GWからは風車のインスタレーションが登場するとのこと。
人を滞留できる、何かの催事を行える、という「何もない」空間を持つことの重要性を感じることができました。
そのあとは入場ゲートに並んで、改めてスタジアムの中へ入ることに。
4.やっと「野球観戦」の始まり
16時に開場し、いよいよ野球観戦へ。
10時30分ぐらいに球場の敷地についてからすでに5時間以上が経過。
気づいたら、1試合の観戦時間以上を球場で過ごしていました。
「やっとここからが本番やで〜」と言いながら改めて球場に入場しました。
開場後は多くの方が球場内を楽しんでいました。ツアーの時にはまばらだったTOWER11のダルビッシュ選手・大谷選手の壁画の前にも多くのギャラリーがいました。
今回はグラウンドに近い席で観たい!、ということから、3塁側の1F FIELD LEVELの席を買いました。図のエリアで言うと129番辺りでしょうか。
席に着きましたが、グラウンドが近い!
そしてシートのクッションがしっかりしていて心地良い!
少々値段は張りましたが、グラウンドの近さ、席の座り心地は大満足でした。
チケットは日によって価格が異なるようなので、最新の価格はチケット購入サイト「Fチケ」で必ず確認したほうがよいです。
16時過ぎに着いたとはいえ、試合開始まではまだ時間があるということで、球場グルメを買い出しに・・・
3人で分担して、食べたいものを探しに行くことに。
私は、七つ星横丁にある MAMMA PARMAというイタリアンのお店へ。大阪にもある人気のイタリアンのお店が北海道で味わえるということでチョイス。生ハム&トルタフリッタのセットという球場で生ハムを食べるという非日常を味わいました。
ちなみに、奥さんとお友達は大阪のたこ焼きの名店「わなか」を買おうとしたようだが、聞いたところによると、提供まで1時間待ちと案内があり断念した模様。。(結局別のお店でご飯を買ったらしい)
確かに大阪以外で出店していない名店が北海道で食べられる、となると
せっかくだから並んでもぜひ・・・!という気持ちは理解できるよなーと思ったが、心の中では「たこ焼き食べるのに1時間って・・・」という衝撃の方が上回っていました。
試合が始まったら選手の打席の結果を予想しながらワイワイ楽しんだり、
イニング感に出てくるファイターズガールの中で朝ツアーをアテンドしていた滝谷美夢さんがグラウンドのどこにいるかを探したり、と試合もイニング間のイベントも楽しみました。
試合中にコンコース内を散策したら、当日の入場者数が少なかったこともありましたが、どの店舗も比較的待ち時間がなく購入できるような様子でした。
ちなみにわなかの店員さんに試合中に何分くらいで買えるかを聞いたら「今なら30分待たずに買えますよ!」と笑顔でご案内されたが、「それでも30分か・・・」と思い、他の店舗も見てみることに。
3塁側の3Fレベルには半身揚げのなるとやいくら盛り盛りで知られる「はちきょう」があり、ビジターチームのファンが北海道名物を食べやすい店舗配置はありがたいな、と感じた。
球場内グルメのガイドはこちら
5.「帰宅動線問題」は過ごし方で対処
試合は4-2でマリーンズの勝利!
開幕投手の小島投手に今季1勝目がつき、マリーンズファンの二次会の声が弾んでいるように感じました。
試合は9時前後に終わり、すぐに帰っても良かったのですが、帰宅時の混雑が話題になっていたこともあり、とにかく球場を出るのを遅らせよう、となりました。
初めは球場を背景に記念写真を撮ったりしていましたが、マスコットのフレップやポリー、ファイターズガールがグラウンドから手を振ってくれたり、写真に応じてくれて意外と時間を持て余すことはありませんでした。
また、「七つ星横丁」と「そらとしば」はナイターだと22時まで営業しているようで、試合後の振り返りや野球談義も球場の中で出来そうでした。
営業時間・営業案内はこちら
ロッカーから荷物を回収し、帰り支度を済ませたのは21時50分ごろ。
コンコース内もバス乗り場も人がだいぶ帰ったあとだったのでスムーズに移動できました。
今回宿泊したのは札幌市内エリアだったので、シャトルバスで地下鉄の新札幌駅行きを使用するルートを選択。
今回は開場前にシャトルバス乗り場で切符を購入していたので、並んでそのままシャトルバスに乗車することができました。
シャトルバスを利用する際は事前に切符を購入するのがおすすめです。
切符は1塁側のコカコーラゲート脇にあるグッズショップ横のコインロッカーの並びにある券売機で買えます。
※少しわかりにくい場所にあるので近くの係員さんに聞くと良いです。
22時前にバスに乗車しておよそ15分程度で新札幌駅に到着しました。
この時間になると駅の人もまばらで、地下鉄の乗車も混雑せずに乗ることができ、無事ホテルまでたどり着くことができました。
球場アクセスはこちら
最後に
初めてのエスコンフィールド北海道での野球観戦は本当に楽しかった!
「世界がまだ見ぬボールパーク」を朝から夜まで体感した1日。遡ってみると、12時間近く球場で過ごしたが、ずっと楽しかったと言っていいくらいの1日でした。
このnoteを読んだあなたが、エスコンフィールド北海道で楽しい1日を過ごせるように、いくつかの「準備しておいて良かった!」「あれがあるとより楽しめた!」という私なりの気づきを記しておきます。
あると便利なもの4選
・電子マネー
球場内は原則キャッシュレスのため、電子マネーやクレジットカードを用意することを激しく推奨します。
ただし、上述のバスの切符など小銭が必要な場面もあるので、キャッシュレスとはいえいくらか現金を用意しておくのがベターです。
・マイボトル
滞在時間が長くなると水分補給が疎かになりがちです。
加えてお酒を飲みすぎると脱水症状になりかねないので、マイボトルにお茶やお水を用意しておくのがおすすめです。球場内にはビン・カン・ペットボトルは持ち込めないので、少々荷物になるかもしれませんがマイボトルを持参しましょう。
・モバイルバッテリー
滞在時間が長くなるので、スマホの充電は必須と言えます。
4月末時点で公式にモバイルバッテリーシェアサービスや充電スポットについての案内が発信されていないので、来場する方はモバイルバッテリーを持参することをお勧めします。
・ウェットティッシュ
試合前から試合後まで、球場内外でいろんな美味しいものを食べる機会があると思います。モノによっては手で食べたり、みんなでシェアして楽しむ、という場面が出てくるので、ウェットティッシュは持っておくと便利です。
また、椅子や荷物を拭くのにも重宝するので、持っていくのがお勧めです。
時間に余裕を持つこと
今回の私たちの様に特に道外からエスコンフィールド北海道に来る人は、
全てにおいて「時間に余裕を持つ」ことで、多くの不満は解消できる、と体感しました。
平日の早朝に出発して午前中のスタジアムツアーに参加しましたが、次の回は私たちの時より倍近くの方が参加していました。
また、お昼時を過ぎると飲食店舗やWIND PLAZAも人が多くなってきて、少し場所が手狭になっている印象がありました。
帰宅動線も、時差を作ることで大混雑を避けて移動することができました。
旅程の都合でどうしても週末しか観戦できない方や、朝早くの移動が難しい方、終電の関係で試合が終わったら一刻も早く帰る必要がある、という方もいると思いますが、試合観戦だけでなくその前後の時間も球場で過ごす気持ちで来るとより楽しめるのではと、思いました。
まだまだ「成長する」ボールパーク
実際に球場に行って体感したのですが、このF VILLAGEとエスコンフィールド北海道はこの先も発展・成長していくであろう球場です。
今回のnoteで記した内容が変更になったり、より快適に過ごせるような新たな取り組み・改善が行われるかもしれません。
最新の情報は公式サイトやSNSでチェックしてから球場に足を運ぶことをお勧めします。
Fビレッジ Instagram
Fビレッジ Twitter
https://twitter.com/FVillagePR/
Fビレッジ公式目安箱「Fビレッジおじさん」
https://twitter.com/FVillageOjisan
他にもたくさん気づきがあったので、また別のnoteで記したいと思います。
世界がまだ見ぬボールパーク、ぜひ体感してみてください!
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