書評「Amazon Bedrock 生成AIアプリ開発入門」
Amazon Bedrock 生成AIアプリ開発入門の書評です
こちらの書籍は、御田稔さん: @minorun365、熊田寛さん: @hedgehog051、森田和明さん: @moritalousの御三方が執筆した書籍でして、ありがたいことに献本いただきました
既に書評を複数人の方が書いてらっしゃるので、あまり被らないような観点で書いていきたいと思います(もし被ってる箇所あったらごめんなさい)
結論からですが、この書籍は初心者向きでもあり、中級者以上向けでもあると思いました
正直読んでいくとかなり技術者向けだなと思いつつ、初心者を置いてけぼりにしないような配慮が節々に見られます
読者はどういった方を対象に?、そして読み手の便益は?
まずこの本のターゲットは書籍にも明示がありますが「生成AIの初心者でもとっつきやすく」とあるのと、多くの人はAWSやBedrock、生成AI初級者が手に取るのではないかなと思います
そういった方々に向けた思いが強いのではないと感じました
網羅的にかつ、初心者でも置いていかれないような配慮があり、わかりやすく詳細な説明がありました
一方で、深掘ろうとするろと何段階も深掘っていける本でもあると思います
また、各章に厚みがあるので全てを読むのが無理な方は自分の気になる章だけ読むだけでも価値はあるのかなと感じました
さらに、Bedrockに着眼を置いた書籍と思いきやAWSのことやBedrock以外の生成AIのことも丁寧に解説があります
この一冊を読んだだけでも生成AIのトレンドをかなりキャッチアップできるのではないかなと思いました
短いですが以上が全体的な感想となります
ここからは自分が気になった章の感想を書いていきます
前置きとして、現在Bedrockを含めたRAGのアーキテクチャおよびBedrockのAgentsを検証しているので参考にさせていただきました
第4章:社内文書検索RAGアプリを作ってみよう
私がRAGのアーキテクチャに悩んでいて、金額と精度、はたまたコストを抑えつつ検証をどういう構成ですべきかなど含めてこの章はとても参考になりました
RAGでどのAWSサービスが使えるか、マーケットプレイスで何が使えるかや金額面のことも言及されていてました
これはうれしい方も多いのではないかと思います
またPineconeは知ってはいましたが低コストで初められそうなのと、機能単位で検証したい場合、ようはRAGをAWSマネージドサービスで組まなくても良い場合はこの構成もありだと思ったので試してみたいと思います
RAGの品質向上のことも書かれていてチャンクサイズやオーバーラップ、メタデータ、リランクなどHyDEやCRAGなどフレームワークのことにも触れているので忘れたこところに読み返したい章であると感じました
第5章:5.4 Agents でAIエージェントを作ってみよう
5.4と枝章となってしまいますが、前述したとおりAgentsの検証を現在しており、アクショングループの手順も丁寧に書かれているので参考になりました
また、コードのフォーマットもひとつひとつ説明付きです
内容的には中級者向け以上な内容ですが、Agnetsを使いたい場合には非常に参考になると思います
ここまでの一気通貫したAgentsの手順解説もないと思っているのでこのレベルで丁寧に解説があると助かる人も多いと感じました
その他
PerplexityやHealthScribeなBedrockど真ん中以外の周辺知識やサービスにも触れているのはさすがなと感じました
HealthScribeのことを脳裏片隅にしかなかったので、呼び起こしてくれました(個人的な仕事のことが関連します)
最後に
御田稔さん: @minorun365、熊田寛さん: @hedgehog051、森田和明さん: @moritalous
書籍の出版おめでとうございますと同時に素敵な書籍をありがとうございます
改めてAWSの良さとBedrockの凄さを再認識させてもらった一冊です
本当にありがとうございました
それでは、よいBedrockライフを!
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