「本と、おしゃべりと、」 11月は「私のイチオシ作家」でたのしくおしゃべりしました!
1・作家をテーマにした楽しいおしゃべりが出来ました♬♬
「本と、おしゃべりと、」の11月のテーマは、「私のイチオシ作家」でした。お気に入りの一冊を語るのも楽しいけど、作家さんの個性や作風、複数の作品に共通する思いなどを見るのも面白いですよね。
以下で内容をざっくり紹介します。
2・「私のイチオシ作家」というテーマで7人の作家が紹介されました
今回のテーマは「私のイチオシ作家」♬
登場した作家とおすすめ作品を記載します。
・田辺聖子…『ジョゼと虎と魚たち』、『ほとけの心は妻ごころ』、『苺をつぶしながら』
女性目線での作品が多いこと、関西弁のキャラクターが多く、語気の強さもありながら親しみやすさがあり、会話のテンポが良いことなど、著者特有の魅力を紹介していただきました。
『ジョゼと虎と魚たち』は2020年12月に映画が公開されるそうなので、合わせて読んでみたいですね♬
・綾瀬まる…『骨を彩る』 ※
紹介者の方にとって新作が出ることを心待ちにしている大切な作家だそうです。『骨を彩る』は短編集で複数の世界を描きながら、テーマに一貫性があることで長編作品を読んだ満足感もあるのでオススメとのことでした。
・辻村深月…『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』 ※
紹介者さんの言葉によると、「激しいストーリー、感情的なキャラクターが多く、読者を引き込む力が凄い。読むことで自分の中にも攻撃性があることを自覚させられる」とのお話しでした。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』は重い内容ではあるけどおすすめの作品、と紹介してもらいました。
・田中康弘…『山怪』 ※
カメラマンでドキュメンタリーを扱う作者が、取材に基づいて書いた、山で起こった不思議な話をまとめた作品を紹介してもらいました。ごく最近でも、キツネやタヌキにばかされる話があるのも面白く、地域ごとの登場する動物にも違いがあるのだそうです。
※印:リアル参加は難しいけど作家や作品は紹介したい、という方からゆっきー舎小柳が事前にお話を聞いて紹介しました。
・有川浩…『レインツリーの国』、『倒れる時は前のめり』、『図書館内乱』
著者が「難聴について世の中にもっと知ってほしい」という気持ちを強く持ったことで、2つの小説とエッセイで難聴について記述しているという話が興味深かったです。
ちょっと難しい話、重い話でもエンタメの力を使えば伝えやすい! 個人的に難民や入管問題で苦しむ人の支援をしている自分としては共感できる話です♬
また、『レインツリーの国』の中の恋愛の行方も非常に気になり、「読んでみたい!」と思わせるお話しでした。
・森絵都…『カラフル』、『異国のおじさんを伴う』
児童文学のイメージが強い森絵都ですが、一般向け作品も多数あり、しかも扱うテーマも幅広く、笑いも涙も社会問題もしっかり描き分けられる作家としての凄さをゆっきー舎小柳がお話ししました。
内容をnote上で公開しているのでぜひご覧ください。
→森絵都が全年齢向け作家であることを真剣に語る
・村上春樹…『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、『ダンス・ダンス・ダンス』
世界的に有名でノーベル文学賞候補とも言われる作家ですが、かなりニガテという人も多い村上春樹。好みの問題なので無理に読む必要はないですが、ニガテな人でもこの情報を知っていれば少し親しめるかも!という話をしました。
ゆっきー舎小柳がお話ししたので、詳細は後日記事にしてnote上で公開します。
3・「本と、おしゃべりと、」の独自性
一般参加された方が紹介された本はゆっきー舎小柳が読んで、noteで感想を上げていく予定です。
紹介するだけの読書会も多いと思いますが、読んで感想を共有できることを大切にしていきたいと思います。
読み手によって感想は異なるので、いつも共感できるとは限りませんが、異なる意見を話すのも楽しい体験だと思います。
4・「本と、おしゃべりと、」はみんなに楽しいおしゃべり空間♬
今回も足立区立舎人図書館さんとゆっきー舎共同でリアル開催しましたが、2020年11月下旬、コロナの影響はなかなか解消しません。
とは言え、現状は12月19日(土)、2021年1月24日(日)の開催を決定しています。
12月のテーマは「2020年のマイベスト本」で、2020年に読んだ本なら新作でなくても構いません。「この本、面白かったです」と言ったことを気軽におしゃべりしましょう。
もし、リアル参加が難しいという方は、ゆっきー舎に紹介したい作品やおすすめのポイントをコメントで託していただくという方法も歓迎しています。また、noteやTwitterの報告にコメントをする、という形での参加もできます。
できる方法で無理なく、「本と、おしゃべりと、」に参加していただけると嬉しいです。