『Jリーグクラブ経営ガイド』って何が書かれているの? ~後半~
どうも、ゆっけです
前回までに
・『Jリーグクラブ経営ガイド』とは?
・クラブ経営の基礎
を書いてきましたので、今日はその続き
前半はこちらからどうぞ↓
クラブ経営の原理原則
この章は、原理原則と記載されてますが、
規則やルールといった守らなくてはいけないもの、というよりは、
Jクラブを経営するにあたり必要な考え方だったりスタンスが記載されています
読む限り、当然のことが書かれている印象ですね
興味深いと思ったのは、
Jリーグは公共財であり、地域のステークホルダーから協力を得ないと成長しえないものの、究極はクラブ経営者の力量が成果に大きく反映される
という一見相反していそうな記載
ここがクラブを経営する上で難しいポイントなのかなと思いました
また、ガイドライン発表当時のチェアマン村井氏の記載も印象的でした
領域別ガイドライン
このガイドラインの半分を占めるメインディッシュが、領域別ガイドラインです
~前半~でも紹介したJリーグが設定している経営領域5つが、詳細化され、それぞれのガイドラインが記載された内容となっています
詳細化されたそれぞれの項目に対して、
「ガイドライン」、「目指すべき状態」、「根拠」「重要な取り組み」が記載されています
基本的には、Jリーグの理念や百年構想から落ちてきた内容がガイドラインとなっているのかと思います。
全部読んだわけではないですが、
「重要な取り組み」は、結構具体的に対策方針が書かれているので、
各クラブがフィロソフィーや特徴を踏まえた上で、施策を検討するにあたり、どう進めていくべきかイメージを持てるような内容になっているのかなと思いました
付属資料(データ集)
ガイドラインは、前項までで以上なのですが、末尾にある付属資料も一部抜粋して紹介します
クラブ収益規模における世界との差
まぁ、世界の名だたるクラブとは差はありますよね
歴史も人気も違いますので、当然といえば当然です
上位チームは特に、放映権だけではなく、自チームのブランドで稼ぐ力があるので、そこは見習いたいところですね
世界のクラブがどうやって稼いでいるのかをまとめた記事もあるので、載せておきます!
平均選手年報における世界との差(リーグ)
平均も気になりますが、年俸分布が気になりますね
欧州主要リーグとJリーグの収入構造
これはちょっと分かりづらいのですが、
Jリーグの収入とクラブの収入全てを合計した金額が、記載されています
他リーグと比較すると、収入が少ないのは明白で、
特に入場料収入と放映権収入が少ないことが分かります
一方で、協賛金収入はリーグアンより少し見劣るくらいの数値になっています
収入構造をみると、他リーグと比較し、協賛金収入が大きいですね
Jリーグの協賛金の多くは、クラブがスポンサー等からもらっているお金です
要は、「Jリーグの規模感を踏まえると、クラブはスポンサーから十分お金をもらえている」ということなのかなと思います
世界との差を埋めるには、クラブのスポンサーが頑張るだけではダメで、
日本におけるサッカー人気をあげて、まずは放映権収入を増やす、そして、入場料収入を増やす
これが必要であることが分かります
おわりに
Jリーグが発足して30年
その間で、様々なスター選手が誕生し、海外の名だたるプレイヤーもJリーグに参入してきた
日本国としても、アジアで一番強い国のひとつになり、Wカップには7大会連続出場
間違いなく、日本のサッカーレベルは上がっている
その背景には、『Jリーグクラブ経営ガイド』を作るといった、我々サポーターからはあまり見えない部分の功績があるのだと思う
一方で気になっているのは、最近日本でのサッカー人気が落ち込んでいる様に感じること
理由は色々あると思う
・一向に縮まらない世界との差
・スター、カリスマと呼ばれる選手の不在
・サッカーを知らない人は、サッカーの話題に参加してはいけないみたいな雰囲気
・一部サポータの悪いイメージ
・お堅いJFA(日本サッカー協会)
ほか
こういった理由をひとつひとつ解消し、
日本でサッカーが盛り上がることを僕は夢見たい