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class 8:博物館資料保存論

カバー画像:万博記念公園(枚方市)・著者撮影

6月8日、博物館資料保存論レポート(1)WEB提出。
6月9日、博物館資料保存論レポート(1)WEB採点完了。60点台。
6月10日、博物館資料保存論レポート(2)WEB提出。
6月26日、博物館資料保存論レポート(2)WEB採点完了。70点台。

武蔵野美術大学通信課程の博物館資料保存論に関する記事。

レポート(1)

「国立民族学博物館企画展「日本の仮面 芸能と祭りの世界」における展示と保存の両立実践」というタイトルで提出した。2184字程度。

ポイントと思われるものごと

  • 資料「保存」に着目して考察する

  • 予防保存が展示の中でなされている場合記載する

  • 展示「手法」に寄った記載をすると「展示論」の話になるので注意する

評価は芳しくなかったので、いただいた講評からピックアップして記載する。

学習の山場

教科書は楽しく読んでから博物館に行ったのだが、いざ資料保存という観点でレポート作成しようとするとなかなか難しかった。湿度管理については、データロガーや調湿剤を目視確認できるので触れやすいが、汚染物質の防止等、一見するといまいち分からない資料保存のしくみについて記載するのは困難だ。
レポート云々を度外視すると、資料保存の観点から(あるいは展示論の観点から)たくさんの工夫がなされていることがわかり、展示の鑑賞が大変楽しくなるという意味では大変良い科目だと思う。

レポート(2)

「古戸の田楽面(愛知県東栄町)に見る資料劣化とその環境因子」というタイトルで提出した。2133字程度。図版は2点使用。

ポイントと思われるものごと

  • 色の変化や損傷が集中している箇所の環境因子について複数の観点から考察する

  • 損傷の原因について、自分なりの詳細な原因仮説と、それにいたった環境因子の仮説を記載する

  • 同様の資料(時期や材質、形式)との比較を行う

こちらも高評価とはいえない部分があり、講評でいただいたコメントと、自分なりのポイントをまとめている。

学習の山場

私は「仮面」展の資料を比較して記載することが出来たので、書くのは楽しかった。他方で、「こういう原因もあるだろうけれど、エビデンスがあるわけでもなくて書けないなぁ」と踏みとどまってしまった部分があることは反省点である。エビデンスが出せなくとも、レポートなのだから、一定の説得力のある論証を実施すればよかった、と今なら思う。

まとめ

芸術研究コース以外の人が履修することはあまりない科目かもしれませんが、展示論・資料保存論は人生を豊かにしそうなのでおすすめです。
正解が分からないのでどう書くかは難しいけれど、学習指導書をよく読んで、頑張ってやるしかない。

Appendix

レポートの図版として利用したスケッチ

積んで♡