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強豪校での現役時代の話①
現役時代はどういった練習メニューを行なっていたか、飲み会とかで話すと盛り上がるのでここで少しお話しできたらと思います。
ちなみに高校と大学は、陸上長距離や駅伝では強豪校と呼ばれる学校で陸上競技を行っていました。
今回は、高校時代の話を少しだけさせてもらいます。
キツかった代表的な時期としては
高校1年の冬!!
当時最強世代だと言われていた3年生が都大路(全国高校駅伝)が終わり引退したあとのことです。ちなみにこの年は都大路3位。
1・2年だけではチーム力が一気に下がったとあからさまに思える状態でした。
それを1番感じていた監督が私達よりも焦っていたのかもしれません。
この時は思いもよらない練習がまっていました。
今回はその時のメニューと様子をお伝えできればと思います。
○速めのジョグ
この日の練習はポイント練習(追い込む練習)の次の日。
監督からは
「速めのジョグを集団でする」
だけ伝えられて
「走る準備して集合!」
と言われ、各々軽く体操だけをしました。
軽く体操←なんせ速めと言ってもジョグだと言われたので‥‥
いざ集合した途端、監督からは
「ポイント練習と同じ格好になれ」
と怒鳴られました。
なぜか怒鳴られたかと言うと、監督のジョグという一言でブレーカーにアップシューズで集合したのです。
ジョグなのになんでそんな格好に?と頭にハテナを浮かべる間も無く、みんな焦りながら急いで着替え集合し直し、いざスタート!!
学校のトラックは300mトラックで長い距離を走る時は5レーンを3周で約1000mと計算して走ります。この時は60分間と距離ではなく決められた時間を走る練習メニューでした。
監督はいつものように1周ごとと1000mごとのラップを読み上げます。
そして最初の1000mが過ぎた後、監督から衝撃の言葉が…‥
それは
「この1000mより1秒でも次の1000m速く行くように」
これは焦りました。
確か3分50秒くらいで最初の1000mを通過したからです。
この時先頭を引っ張っていた人はとても責任重大で大変だったと思います。
「一気にペースあげないでくれ!!」
みんなそう願いながら走っていました。
そんな責任重大の中
先頭を引っ張っていた人は1秒から2秒くらいずつ上げるペースで上手く調整して走っていました。
「ありがとう!!」
「ナイスペース!!」
みんな心の中で叫んでいたと思われます。
私は確実に叫んでいました。笑
がしかし、そんな思いはあっという間に消し去る出来事が、早めのジョグがスタートし30分が過ぎた頃に起きてしまいました。
またしても私たちにピンチが襲い掛かります。
実はこの時、私たちの集団の150m後ろを時間差スタートで引退した最強世代の3年生達の集団が走っていました。しかも、その3年生達が少しずつ私達の集団に追いついてきていたのです。
これに対し、監督からまた衝撃の一言が、、
「絶対に抜かれるな!」
追い付かれている限り、ペースを上げるしか選択肢がありません。しかしペースを上げるとキツくなってしまう。でもペースを上げるしかない。
まるで鬼ごっこをしている感覚でした。
上げすぎないように、でも追い付かれないように。
この監督の声を聞いた3年生の先輩達は追いついてやる!と軽く笑みを浮かべながらペースを上げてきていました。
走力の差がありすぎて、
「監督無茶言わないでくれよ……」
誰もがそう思っていました。
しかし、そうは言ってられません。
追い付かれないように必死に私達は走り続けました。
「あと10分!!」
監督の声が響き渡りました。
そして現在のペースはというと
1Km3分10秒を切っていました。
そうなのです。これはジョグではなく、速めのジョグという名のペース走だったのです。
背後を見ると、あと50mのところまで3年生の先輩達が!!!!
もう、最後は残りの力を出し切るしかないとみんなでペースを上げ、
どうにかこうにか、逃げ切りました(汗
ちなみにラストの1Kmのラップタイムは
2分56秒。
これが監督のいう速めのジョグ‥‥‥
この練習メニューはこの日以降1回も行われる事はありませんでした……
未だに、同期や後輩と飲みに行ったりするとこの話題が出るくらい頭の中に一生残るであろう出来事です。
今回の話は練習メニューの参考にはなりませんのでご注意を。笑
長文になりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。