教員2年目 見えてきた世界とまだ見ぬ世界
久々の投稿です。
今日ネパールでインターンをしていた頃の話をする機会をいただいて久々にプレゼンをしたら、発信したい欲が高まってきたので、久々にnoteを書いている次第です。
最近本屋に行くと「英語のアクティブラーニング実践集」や「スピーキング活動例集」など全国各地で奮闘されている先生方の実践知を集結させた本を目にする。
現場の教員からすると、喉から出が出るほど欲しいものではないだろうか。
特に若手教員で日々さまざまな雑務に追われ教材研究をする暇がない、でもアクティブなラーニングをしなければいけない、とそんな人にはもってこいの本だ。
私も、去年1年間はどんな授業をしたら良いかわからずとりあえず、「アクティブラーニング実践集」的な本をたくさん読んで、即授業で実践をしてみた。当時の私は生徒が活発に活動していて、なんかうまくいっている気がするなと感じていた。調子に乗った私は、さらに実践集を買い込み、さまざまな単元でいろんな実践を真似してみた。
ラウンド制(教科書を様々なアプローチで何周もする)を取り入れてみたり、インフォメーションギャップを使ったリーディング活動をしてみたり。時には自分が高校で教わったもので良かったと思う方法で教えてみたり、ある時には先輩教員の授業をもろパクリしてみたり。
とにかくいろんな方法を試してみた。それは二年目の夏頃まで続いた。
そして夏休み明けた頃から徐々にあることに気づき始めた。
それはある先生からの問いかけがきっかけだった。
「先生は結局○組の生徒にどんな英語の力を身に付けさせたいの?」
この問いを投げかけられた時、自分は「どうやって教えるか」ということばかりに気を取られ、目の前の生徒のことを全くみていなかったということに気づいた。
今教えている生徒はこういうことはできて、こういうことはまだできない。リスニングは強いけどリーディングは苦手な生徒が多い。
そういった目の前の生徒観を理解せずただ自分のやりたいようにやるのは3流の教員なんだと。なんとなくうまくいっているように見えて実は下位層の生徒は全く授業について来れていない現実。先生だけが満足して生徒の学びになっていない現実。
自分は生徒のことを全くみていなかったと気づいた時はすごく情けない気持ちになった。
じゃあ生徒を見るようにしようと気づけたら見えるようになるかというと実際そう簡単にはいかない。
生徒の強み弱みがわかったとしても、その生徒にあった授業デザインを考えなければならない。今までTTP(徹底的にパクる)戦法で戦ってきた私には、生徒の実態に即した授業はまだできていない。
教員二年目にして見えてきた世界がある。一方まだ見ぬ世界もたくさんあるだろう。
正直二年目は一気に仕事量が増えてほとんど授業準備に費やす時間が勤務時間に取れない。必然的に時間外(無給)で教材研究をすることが多くなる。これは私に限ったことではないだろう。
授業を一番頑張りたいのに、授業以外のことに時間を奪われている現実が非常にもどかしい。
まだ見ぬ世界を見るために乗り越えなければいけない壁は少なくないようだ。。。
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