大晦日の話

確かに雪景色を眺めて誰にも踏まれたくないと思って生きてきました。その思いもエゴだとか幻想だとか、それでも現実だとか、言われて言われて、動かなくなっていく心を満たしたくて、満たしたくて、本当はもう満ちていて。空を見上げて高いなと思う、それだけで十分で。本当は、そういう事が言いたくて。でも言うべきではなくて。表情に出るのでしょう?表情の無い世界で書き続けることが、意味も価値も置いていけるところにあるから、一つまた幸せで。口に入れて、飲み込んで、詰まるような嫌悪感と静かに戦ってきた全ての人に、届けと。ただ貴方に届けと。そう願って生きてきました。その思いすらも空までは届かなくて。でも何故か書いていた。それが今年です。来年もまだ書くんだと思います。よろしくお願いします。良いお年を。

雪屋双喜


いいなと思ったら応援しよう!