【ログポース的キャリア観】
ここ数年、教育委員会や大学教員の知人と、趣味で教育について深める会をしている。
今年度のテーマはキャリア教育で、基礎的汎用的能力、生きる力、IB教育などについて調べたりなんだりしながら「キャリア教育って結局何だ?」「本当に育むべき力は何なのか?‥」と、あーだーこーだ議論に興じている(楽しい)。
毎度色々な気づきや学びがあるのだが、今回ふってきた気付きは、かの有名な漫画ワンピースに出てくる「ログポース」が、現代のキャリア観のメタファとしてしっくりくるのでは?というものだった。
現代人のキャリアも似たところがあるような気がする。
最終的な目的地がどこにあるかなんて、なかなか分からない。自分が究極的にどこを目指したいかなんて、一部の幸運な人にしかきっと見えない。
でも、自分の次に進む方向くらいは分かるかもしれない。
今自分がいる場所で相応の冒険や経験を経たとき、「ログ」が溜まり、次はこっちかも?という予感が生まれる。それも多分一つではなく、複数。
その中から一つを最終的には感性で選び、そして新天地でまた暫く時を過ごす。その新たなフィールドでログが貯まるまでの時間は、本作さながらおそらく様々だ。
そしてログがまた溜まった頃、次のステージへの扉が開かれ、キャリアのトランジション(移行)が起こる‥。
勿論中にはログが溜まっても、ある島が気に入ってずっとそこに居続ける人もいるかもしれない。
ずっと冒険し続けるのは多分疲れるので、それはそれで素敵な在り方だと思う。
でも例えば子育てが一段落してふと忘れていたログポースを見た時に、その針が指し示す方向へ、また冒険に出たくなるかも知れない。勿論出なくてもいい。冒険者とて、いずれどこかに腰を据えるのだから。
そこが最終目的地だと思ったのならば、きっとそこがあなたにとってのラフテルなのであろう。
以上です。
結構気に入ったので多分暫く使い倒します笑