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そう、原始女性は太陽だったはず、、、読書記録 あきらめません!
読書記録 あきらめません!
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垣谷美雨さん著
集英社
2022年
図書館で本を探す時、お気に入りの作家さんのコーナーを見てまわるのですが、最近垣谷さんはその1人です。
この本は物語の展開が面白くて、会話の中に人物の性格がよくでていてテンポよく読み進めました。
◎あらすじ
主人公は郁子(いくこ)60歳、40年近く会社の経理部で仕事をし3人の娘は独立し、同じく60歳を迎えた夫と2人暮らし。
都内の分譲マンションに暮らしていたが、夫が実家のある町に移住したい、といいだす。
郁子も義父を亡くした穏やかな性格の義母となら、うまくやっていけるような気がしていた。
そこで実家の近くに家を買い、同居はしない転居に同意する。
◎気になった箇所
✳︎売主の村井さん70代男性との出会い
34ページ(郁子の発言)
「村井さん、ご親切ありがとうございます。でも本当にいらないんです。うちのテレビは50型の4Kですし、オーブンレンジもスチーム機能がついているものしか使いませんので、すみませんが。」
✳︎偶然に見てしまった議会と女性議員との出会い
47ページ
若い時なら、下品なヤジに怒りまくっただろうが、長年耐え続けて生きてきた中で既に諦念の域に達していた。(中略)
それなのに、、、、救いに行かなくちゃと正義感の泡みたいなものが腹の底からぶくぶくと湧き出てきて、口の中はカラカラに渇いていた。
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◎感想
✳︎年上や上司からの申し出について
自分の価値観で物事を考えるのは、普通だけれどそれを自分以外の人に押し付けてくるのは、どうなんだろう。
誰かに自分と違う価値観を押し付けられそうになったとき、「No」と言えるだろうか。
この、お話の郁子は、初対面の年長の推しの強そうな男性に対してもきっぱりと、「No」をいう。
今の私は多分、それが重大なことで、ここでNoといったら、関係が崩れてそれ以降の物事がうまくすすまないかもしれない、と思えば、とりあえず受け入れてしまうかもしれない。
でも、ここでNoと言わなければ、今後大変さが出てくるかもと思えば、ちょっと考えNoを言うかもしれない。
No.と言えるかどうかは、多分、その後の人生を決定づける。
✳︎✳︎
郁子は偶然見てしまった。議会での質疑応答の中で、男性の信じられないないような女性蔑視の罵詈雑言とそれに立ち向かうこともしない女性議員。
抑えよう堪えようとしても、どうしても抑えきれず、女性議員を叱りとばす。
私は話に聞いたり、テレビで見聞きすることはあっても、実際にはあまり経験したことのない、男女差別。
昭和の時代に大学まで男女共学ですごし、父母が共稼ぎであったため、言動での男女差別は身近ではなかった。
でも、私も幼い頃から、どちらかというと正義感が強い傾向があり弱い人を見下したりすることが嫌いだ。
女性だとか、障害を持っているからとか、経済的に苦しいとか、あらゆる理由で世の中には、格差をつけたい人たちがいることに、ちょっと嫌悪感を感じる。
ただそれは、現実でもある。
と、いう私はもう前に立ってNo!と叫ぶ力はないかもしれない。
でも、立てない自分を知っているから同じ志を持ち、立ちあがろうとする人がいれば、その応援者にはなりたいと、思う。
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✳︎✳︎✳︎最後にこの感想文は物語の展開に触れていませんが、テンポよくて面白いです。
ぜひ、このお話も映画化してほしいなぁ。また、シリーズ化して、郁子さんの生い立ちやそれまでの人生もお話にしてほしいかも、、、。
垣谷さま、集英社さま、よろしくお願いします🙇♀️
◎今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました😊