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伝記 No.8 店側の"強要"と客側の"教養"

2024.9.8.

『お店やサービスを運営する側』と『お店やサービスを利用する側』のどちらも経験してみると分かる事は多い。

私自身、お店を3年やっていた時は、お客様へ知らずのうちに強要していたなとサービスを利用する側になることが増えたいま、実感している。
こだわりや想いをお店にのせすぎて、極めてしまうと、自然とお客様への強要となっていることがある。

強要 :[名](スル)無理に要求すること。無理やりさせようとすること。

goo辞書より

小さなカフェだった私のお店は、席数20ほど。
1名カウンター × 5 + 2名テーブル × 3 + 3名テーブル ×1 + 5名 ソファ × 1  かな。
そうなると、自然と回転率を上げないとと必死になる。
だから、1人でコーヒー1杯で2時間とか利用されると、たまったもんじゃないんです。
自然と早く帰ってよ。って少し思ってしまう。

あれ、でも待って、これって強要なのか?

利用する側の"教養"にも一理あるのでは?

教養:[名](スル)
1: 教え育てること。

2: ㋐学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。

㋑社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識。

goo辞書より

特に㋑の部分!!
言いたいこと分かりますかね。。
ここの部分を伝えるのが難しい。
お客様へそれを分かってくれよ。と言うのは強要になってしまう。

無店舗で出店するという新たなお店のスタイルで始めてからもいろいろ悩んでます。
基本的に無店舗での出店は、常連が基本。
(とてつもなく有り難く、感謝しきれないんです。)

ただ、私の場合、街を歩く人や街を豊かにしたい。私達を知らない人にも、豊かさに繋がるきっかけを届けたい。つまり、新しい人との出会いも増やしたい。

でもでもでも、常連さん沢山いたら、新規の人は入りにくい。そりゃぁそうだよね。自分もそのお店に行きたくても常連が多いと、入ってくるなと言わなくてもそういうオーラが出てしまってるから。

ここで、私にとって大切な2つの属性の衝突がぶつかってしまうのだ。だから、前に、、

【私の考え】
大好きなお店にはずっと居たい。
コーヒーを2度も3度も頼んでも居たい。
例えそう思っても本当にお店の事を考えるなら、1杯または2杯飲んだら潔く帰る。
お店側もお客さん側も経験するからこそ、これが意外とお店側からすると、良かったりする。お店の人をお客さん側は求めがちだけど、私がお店側に立った時は、潔い人ほど求めたくなっている。そんなお客さんがかっこよく見えるんだよねぇ。常連さんの美学。的な.

ってことを書いたけど、これも"強要"だなと。

今日、愛する2人の若き精鋭が出店してる現場に行ったけど、長時間そこに居たくなるんだわ。
常連さんの気持ちも分かるんだわ。それが。

だからこそ、その2つの属性が居心地よく感じる空間を目指していきたいし、そういう空間に足を運んで学びたい。

席の配置、入口からの導線、接客における全てのタイミング、音楽、色味、照明。お店という空間は数えきれないほど、ホスピタリティや居心地に関わるポイントが多いのだ。

まとめてしまうが、、

お店をつくる側は空間への意識を少しでも磨く必要はあること。

それと同じくらい大切なのは、

利用する側も"最低限の教養"は磨く必要があること。

細分化すると。
新しいお店や少しキラキラしたお店に行く時は、

【常連】自分も最初は勇気を出してお店に入ったという経験から、新しく繋がるかもしれないゲストを共に迎え入れること。もちろん、無理はせずに。そして、共に空間をつくる1人と認識しながらも、居心地よく過ごせる場所を店側に求めること。
もちろん、常連だから偉いわけでもないし、新規だから偉くないわけじゃない。
【新規のゲスト】おしゃれ、キラキラしてるから私には入れないお店、私には関係ない世界と決めつけるのではなく、そう思ってしまうお店(サービス)にほどトライしてみると、人生の価値観が変わるかもしれない。という教養を新しくこれを読んでくれた、あなたの教養リストに追加してほしいということ。
自然とこれで感性の解像度があがると思います。

万人に共通して言えることはそんなところじゃないですかね。

そして、私は常に2つの属性を受け入れる空間をつくるための学びは惜しまないし、最大のおもてなしはします。しかし、それだけ伝えても、そのトライをせずに越えてこない人はもちろん、相手にはしないというより、対応ができない🥲 万人のためにはできやしないんです。

新しい世界を開くのはあなた自身ですね。

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