見出し画像

山からもらうパワーは絶大

海派だった私は、最近よく山に行っている。友人で山を愛する人がいて、お声がけしてもらったのがきっかけ。海派だったと過去形にしてしまったけど、もちろん海の好きさ加減は変わらない。なんだろう、肌で感じる好きの感覚が、海と山では違う。

まだ数回しか行っていないけど、友人と、それぞれ山の雰囲気には違いがあるよねと話している。

山の雰囲気ってこうも違うのか

大阪府高槻市のぽんぽん山。

ぽんぽん山?かわいらしい名前だなぁと思い楽に構えていたのだけど、これがけっこうきつかった。急な勾配と湿っぽい山の中。うっそうとしていて薄暗い。クマに注意という貼り紙がやたらとあって少し怖かった。

友人がひょいひょいと歩く後ろを「あー、待って待って」と心のなかで言いながら、ついていくことに必死になる。

湿度が高く、しんと静まりかえっていて神秘的な印象。緑と土の茶色がとても濃かった。もちろん山頂はしっかりとひらけていて、このうえない開放感と達成感を感じることになるのだけれども。

登り途中はとてもしんどくて、上に書いた肌感覚のようなことしか記憶にない。

対照的だったのが、兵庫県の妙見山。友人が「陰と陽でいうなら、ここは陽の山だよね」と言っていて、その言葉がとてもしっくりくる。

コースは5つ。私たちは、行きは山のなかを流れている川沿いを登る初谷渓谷コースを、帰りは急な勾配の山道を下る上杉屋根コースを選んだ。

妙見山は、とても明るく爽やかだ。葉っぱの間から差し込む太陽の光、秋口なのに風は柔らかくて暖かい。鳥の鳴き声と川を流れる水の音でにぎやかさだった。音と触覚と視覚、五感全てで自然を楽しみながら登ることができる。

沢登りのように石をつたって川を渡るところもたくさんあって、子どもみたいにわくわくした。

下山は違うコースを選んだので、同じ山でも表情の違いがあることに気づいたり。

山の魅力はそれだけじゃない

エクササイズ効果が抜群だ。
運動量もかなりのものだろう。下半身に効いている感覚がある。登る、のばす、バランスをとる、踏み込むなど、自然とさまざまな動きをすることになって、普段動かさない筋肉を使っていることも感じる。

汗もたくさんかくからお肌はとてもすっきり。

もうひとつ、デジタルデトックスタイムが最高の時間。携帯は持っていくけど見ない、電波が届かない場所もあるし、集中しないとすぐこけてしまうから、そもそも手にしている暇がない。

仕事をしている日は、驚くほどたくさんの情報に触れ人に出会いコミュニケーションをとる。雑踏と情報にもまれて1日が終わり、気づけばけっこう疲れている。そんな毎日。

自然の中にいると時間がゆったりと心地よく過ぎていくし、呼吸が深くなるのが嬉しい。

最後にはずせないのが、山のふもとにある食べ物屋さんや下山後の銭湯、ローカル線など、その地域をまるっと感じられること。

山の中にいる時間と、その前後のわくわくがきっと嬉しいのだと気づいた。

海に行った日の脱力感と山を登ったあとの疲労感は、私にとっては違っていて、なんだかおもしろいなぁと思う。
同じ自然なのにな。どちらも大好きだ。

今度は奈良県の二上山に登り、ふもとにある老舗和菓子屋さんの草餅を食べる予定です。

いいなと思ったら応援しよう!