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バットマンアーカムビギンズから学んだ1つのセリフに「2つの役割を持たせる」ということ

 最近はストーリーのアイデアをもらうためにゲームの「ストーリーが良いゲーム」とされるゲームの動画を見漁っているいわさきゆうきです。それをしているとバットマンアーカムビギンズというゲームで素晴らしいセリフのやりとりを見つけたのでそれを今回は紹介しようと思います。

バットマンのアーカムシリーズのプロローグ的な扱いを受ける
バットマンアーカムビギンズ

 まず物語におけるセリフの役割について僕が勉強したことをお伝えします。セリフには「新しい情報を伝達する」という役割があります。そして、その「新しい情報」を分解すると・・・
・キャラの情報(過去・生活・趣味など物語に重要なこと)
・これからの予定(銀行を襲うプランとか)
・自分の目的を達成するための攻撃手段(自分が持つ相手にとって不利な情報など)
 ざっくり上げてもこれだけあります。セリフ1つにつき、1つの役割を持たせることは最低基準なのですが、これがセリフ1つで2つの役割を持たせることができた例を見つけまして、「あ、これ凄い!」と思ったのでその動画を下に貼っておきます。(3:30から始まるジョーカーのモノローグです)

 このセリフの何がうまいかと言いますと「誤解」をうまく使っているんですね。ジョーカーがバットマンのことをまるで運命の相手かのように話をするのを聞いて、ハーリーンはジョーカーが自分のことを運命の相手としてロマンチックな言葉をかけてくれていると勘違いをしています。このセリフで
・ジョーカーがバットマンに対してどう思っているのか(バットマンとジョーカー・正義と悪の関係性)
・ジョーカーがハーリーンを口説き、ハーリーンを利用して病院を脱走し、後の展開でバットマンを苦しめる(ストーリーの展開)
 こんなことはなかなか簡単にできることではありませんが、こういうセリフの「書こう」と意識ができるようになるだけで脚本家としては一歩前進なんではないでしょうか。

ハリウッド映画から学んだ脚本術をパワポのスライドに書いて教科書を作ってます!こちらもぜひ見てください!

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