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尊重アレルギーとその治療法
特別扱いしてほしいんじゃない。
ただ、軽んじないでほしい。
ただ、人並みに尊重されたい。
いつからかそんな思いに囚われるようになった。
大きく尊厳を傷つけられた経験からではない。
よく聞くような、ちょっとした出来事。
うっかり忘れられていたとか、扱いに差をつけられたとか。
そんな出来事のひとつひとつを、たぶん受け止めすぎたのだと思う。
軽く扱われているような気が少しでもした途端、心の中ではアラートが鳴り、警戒態勢に入る。
ああまた蔑ろにされるのかな、と生じた不安は怒りに変わる。
外には出さないように気をつけているけど、声が震えたりはしているかもしれない。
一方で。
そんなに気を遣わないで。
私なんかのためにエネルギーを費やさなくていい。
真逆の感情に乱されることもある。
自分でも意味がわからない。
尊重されたいとは思っていても、尊重されるべきとは思っていない、ということなんだろうか。
他者からの尊重が少ないと感じても、多すぎると感じても、心は過剰に反応してしまう。
まるで、アレルギーみたいだ。
このアレルギーの治療法。それはきっと、
「自分で自分を尊重すること」
他者の言動はコントロールできなくても、自分の言動を変えることはできる。
アラートの精度が緩み、他者からの尊重の多寡に気持ちが向きすぎなくなるまで、自分が自分に対して心を込めて接すればいい。
即効性はないので、時間をかけて治療していく。
その中で、いつの間にか見失って、また気づき直して・・・を繰り返している。
それでも、治療法があるという事実、気づき直せるという事実があると思うと、それだけで安心感をおぼえる。
このアレルギーとは一生つきあっていくような気もするけど、ほんの少しずつ良くなってきている気もする。
この先どう転んでもきっと大丈夫。
何度でも気づき直せばいい。
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まと。《まとまる》さんの企画に参加させていただきます。
まと。さん、はじめまして。
突然の参加失礼します。
他の記事から見つけた言葉をもとに記事を書く、という着想がおもしろいなと思いました。
広がったり、深まったり、飛躍したり、いろいろな方向に進む可能性がありそう。
素敵な企画、ありがとうございます!
私は、大好きな記事から「尊重」という言葉を選びました。
今回の私の記事は、こちらの記事に対するファンレターの意味も込めています。
作者のスピカさんとはコメントのやりとりはさせてもらったことがありますが、この記事が好きなことはまだ伝えられていなかったので、この機会を使わせていただけたらと思いました。
ファンレターといいながら完全に自分語りですが・・・私のこんな心にスピカさんの文章がいかに優しく染みこんでくるのか、伝われば嬉しいです。
自分自身を雑に扱うことをしなければ、あなたを雑に扱う人もいなくなっていくでしょう。何故なら、世の中に唯一の名刀というだけで美しいのですから。
読み返すたびに涙が出そうになる。
この記事は私の処方箋です。