無意識に使っている?「間違い言葉」
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
「日本語が乱れている」と言われて久しいですが、私の言葉遣いは、正しいのだろうか?相手の心に、私の想いは届いているのだろうか?
先日、考えさせられる場面に遭遇しました。それは私と同年輩と思われる方が、電車の中で雑談をしている声が、耳に入ったときでした。
「私的(わたしてき)に、それはないなあ」という発言に、私は違和感を覚えました。「わたしてきに……」と発言する方にこれまでもお会いしたことはありますが、その方の上着の襟元には専門職と分るバッチが輝いていたのです。
仲間同士の雑談だから、問題ない。仕事をする際には、そのような発言をしないと思われる方も、いらっしゃるでしょう。
しかし、どこで誰が見ているか分りません。それに普段、口にしている言葉はその人の本質を表すものといえます。
ですから、時や場面、相手が変わってもふとした瞬間に口に出るのが「言葉」なのです。
「私的」(してき)は、個人にかかわっていることや公でない物事、プライベートという意味で「私的な見解」「私的な感情」などと表現するのは、問題はありませんが、「わたし的に」「ぼく的に」などは、公の場では使わないのが賢明でしょう。
「わたし的に」には、自分の意見をストレートに言おうとしない「逃げの姿勢」が感じられます。それに「わたし的」といえば、意味があいまいになり、相手に自分の思いがきちんと伝わらない可能性があります。
「わたし的」は、発言の真意を問われた時に困らないように、「逃げ道」を作っておくようなしたたかさも覚えて、好ましくないと思います。
責任ある仕事につく方はもちろん、ビジネスパーソンならば、普段から「わたし的」は使わないに越したことはありません。(明日に続く)
~普段、口にしている言葉がその人の本質を表す~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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