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感情に流されない「怒り方」

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
人は感情の生き物です。常に冷静沈着で、平常心を保っているように見える人であっても、心の中では「喜怒哀楽」の感情が渦巻いているはずです。

私自身、滅多なことでは怒りませんし、人前で涙を流すことはしません。
怒りや悲しみの感情を外に吐き出せば、自分の気持ちは晴れるかもしれませんが、人の心を暗く悩ませるからです。

ですから「喜びや楽しみ」など人の心を明るくさせる感情は現しても、「怒りや悲しみ」など、マイナスの感情はできる限り現さないと決めています。

だからといって、私は始終我慢をしているわけではありません。許せないことや道理に合わないことをされたら、怒ります。
ただし感情のおもむくままに、怒りを相手にぶつけることは、しません。
そんなことをすれば、収拾できない事態が生じかねないだけでなく、自分も許せないことをしている「相手」と同じレベルの人間になってしまうと、思うからです。

友人に、怒りを覚えたら口にはしないが、心の中で「懲らしめてやれ」
「失敗すればいい」などと、唱えるという人がいます。
冗談半分の話だとは、受け取っていますが、それは怒りをなくしポジテイブな気持ちに導く法だとは思えません。

経験則ですが、人が耳にして不愉快になるようなことを考えると、後から自分も嫌な気持ちになります。相手のミスや不運をわずかでも願うと、現実になったり自分にも良くないことが起こるのです。

38歳のときです。私が提案する商品を、ことごとくダメ出しをする通販のバイヤーさんがおりました。
相手の求めに応じて手直しをすると、以前のスタイルの方が良いという。そこで前のものを出すと、やはり新しいものがいいという。
デザインや色、大きさの変更、パッケージや仕様書の手直し、価格交渉などを繰り返し、お客様に喜んでいただける商品になるのは、理解していますが「お天気屋さん」とも言える対応に業を煮やした私は
「無理につきあっていただかなくても、構いません」
開発費にも限界がありますから、そう切り出しました。

すると「無理につきあってはいない、ただピンとこないだけ」
私も若かったのですね、その言葉に呆れて
「お取引いただかなくても結構です」と 退席をしました。
「あんな人、地方に飛ばされればいいのよ」と念じながら。

そして半月、実際、その方は本社から遠隔地の営業所に左遷されたのです。偶然かもしれませんし、他の問題が影響しての移動かもしれませんが、後味の悪さといったらありません。罪悪感が広がる一方でした。(明日に続く)

耳にして不愉快なることを考えると、自分も嫌な気持ちになる~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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