チビリストのチビ・リスト #07
(ワビ・サビとも違う、ちょっと小美しいけど、なんか恥ずかしいような「チビってるモノ」のコレクション)
Canegonのウェイト(作者自称)
→吉祥寺の露店にて Alexander某氏作
‘92年の日差しの暖かな春のある日、吉祥寺は井の頭公園を散歩してたら、立派なヒゲをたくわえた尾崎紀世彦似(和製プレスリー。「また逢える日まで」が代表曲ですね)の方が露店を開かれていて。井の頭公園には、手作りものを売る露店が出るのは珍しくはないんですけど、2畳くらいのレジャーシートにワンサカ、意味不明な金色の物体が並べられてたんですよね。
「これは何なんですか?」
「Canegon 」
「え。ウルトラ怪獣の?にしては、かなり見た目が違うような気がするんですけど。。」
「それは、カネゴン。これはCanegon 」
「えっと、キャ、Canegon (英語的発音)は何なんですか?」
「重シ。まあWeightだね。役に立つよ」
「え」
「基本的にはPaper Weightだけど、風が弱ければDoor Stopperにもなるし、浅漬けの漬物石にも使える。もちろん、押し花づくりとかもOK」
「何で金色なんですか」
「かわいいから」
ということで、2畳のレジャーシートにワンサカあるCanegonから、いちばん良さそうなCanegon を焼き芋屋さんみたいにアレクに選んでもらい、裏側に青色マッキーのマジックペンで彼のサインとその日の日付を入れてもらいました。シリアルNo.はなんとすでに刻印済。このお陰で、92年製Alexander 作Canegon て、今でもわかるんですよね。Thanks!アレク!
で、何に使っているかと言えば。
自分、そんなに書類を扱わないし、ドアは開けっぱなしにしないし、浅漬けにはそもそも漬物石いらないし、押し花もしないので、ただただ「純粋なる重シ」として28年もの月日を共にしています。
ホント、用を足せなさくて、足せなさすぎて、チビってるなあ。チビりすぎですね。
28年、引越したり環境変わってもチビり続ける、Long Long Runチビ1品、キャ、Canegonです。
素晴らしいなあ。
(※チビリストは、お漏らしマニアではありません)