チビリストのチビ・リスト#12
(ワビ・サビとも違う、ちょっと小美しいけど、なんか恥ずかしいような「チビってるモノ」のコレクション)
夢だった超合金(私の場合はロボコン)
→バンダイ復刻版
私たち世代がこどものころ、「超合金」のおもちゃって、名前の通り「超」欲しいものだったのですよ。人によるかもしれないですが。
「超合金」って言葉の大元は「マジンガーZ」の素材が超合金でできていたから。だと思います。昭和時代に多々いた、金属系ロボヒーローたちを、ダイキャストで。というのは金属の車を小さいサイズでかつ重みある再現をしたトミカ以上に魅力的でした。
ちょっとその前に昭和日本いろいろヒーロー達の整理してみましょう。
1.「ウルトラマン」系→元祖ヒーローは大きい。を初めて生んだゴジラ含みの円谷プロ系
2.「仮面ライダー」系→元祖悪の力を手に入れちゃったけど正義に使いたいぞ標準サイズヒーロー。悪力仲間が増え、後にユニット戦隊ヒーローに発展。石森章太郎先生開発世界感系。
3.「巨大ロボット系」→元祖はマジンガーZ。後々ガンダム系・エヴァにつながる、日本発祥のでかいヒーローのウルトラマン系を主軸にしながらテクノロジーを加えたハイブリット。でも運転してるのは普通の人間。という鉄人28号をアップデートさせた永井豪先生世界感ベース系。
となるわけですが。異論多い方もいると思います。どこかでこの辺触れればと思います。
個人的には一番、永井豪先生系がチビってるって認識してます。デビルマンしかり、ハレンチ学園しかり。けれど1番深〜くチビってらしゃるのは石森章太郎先生だと思います。手塚先生へのカウンター、明るさの裏にある暗さへのフォーカス、正義と悪の間の観念を人らしく揺れ動くさまを創られたのはすばらしい。仏教的ですね。キカイダーは最たるものだと認識してます。赤塚先生はチビリ過ぎちゃって行くところまでいった感があるので巨匠すぎて判断できません。。すいません。手塚先生はさらにその下地を創ったかたなのでチビってるなんていいたいけど、今日は言いません。松本零士先生のチビリかたにもいつか触れたいですね。
上記、昭和ヒーロー基準2点の「ウルトラマン」とその怪獣シリーズ、「仮面ライダー」とその怪人シリーズのおもちゃは、基本ソフトビニール製、いわゆるソフビだったですね。それは魅力的でした。みかん箱ににしまっても大丈夫みたいな素材感の柔らかさ。私もみかけると今も胸が熱くなりますもの。実際、所有してましたし。でも今回は3の「超合金」です。
「超合金」は別格なんですね。ソフビにくらべ圧倒的に高価でしたし。でその中で本来的には、元祖「超合金」のマジンガーZをあげるべきですが、いかんせん、元祖マジンガーはクオリティが低すぎて。。子供ながらに、似てるけど??。マジンガーデフォルメなのね。けど欲しい。ロケットパンチは、とばしてみたい。という感覚でした。なので、大人になってリアルな「超合金魂」のマジンガーZを見たときはぶっ飛びました。もちろん並んで買いました。お若い方にはわからない感覚もしれませんね。
そのなかでの今回の「ロボコン」。
その再現クオリティの高さたるや当時、子供ながらにココロ踊ったのを覚えています。
飛びます
移動は電動車輪で。エコですね
いや、ちがう。ハイオク仕様だった!
オープン・ハッチでメンテナンスもしやすいです
でも、ゴキブリは大の苦手
そんな「ロボコン」は(ロボコン自体があまり知られてないかもしれません。すいません)石森章太郎先生原作ですね。設定としては、一般の人の中にフツーに馴染んだロボットと小学生のドタバタ・コメディみたいなお話なんですが、これ、あの偉大な「ドラえもん」と実はかなり被ってます。
でも「ドラえもん」は優しくって愛情深くって、助けてードラえも~ん!って、のび太くんに言われるとなんでも救えちゃうし救っちゃう、庶民的な未来から来た神様みたいな存在ですよね。ほんとドラえもん好き。
けれど、「ロボコン」は違います。設定としての、一般の人の中にフツーに馴染んだロボット設定は同じなんですが、基本は、驚きの!業務委託・派遣社員ロボットなんですね。
なのでガンツ先生という上司から毎回、業務内容を確認・評価され、結果ダメーなロボコンは「ローボコン、0点。」て評価されちゃいます。いい評価だとハートのシールがもらえるんですけどね、だけどロボコンは安定のお腹センター1個のみです。
昭和当時のイメージされるロボットて、赤ちゃんをおんぶひもで背負いながら、ハタキと座敷ぼうを持って働いてくれて、近所の商店街にお使いに行った後は、テレビのチャンネルを変えてくれる(ガチガチってやつです)ってイメージでした。今ではかんがえられないような。でも平和な時代だなー。その中でほんとはロボコンはロボットなのにできないことが多くて、おっちょこちょいで、失敗が多くて。でもなぜか人からはとっても愛される存在なんですね。マンガ内番組内で。
人柄が、いやロボット柄がいいからなんでしょうね。
そんな「ロボコン」の「超合金」。
マニアックな「ロボコン」っていうキャラのチビリ具合と「超合金」という子供のころ夢見たダイキャストの重みを尊びながらも
「あれ、ロボコンって、今となっては、プラかステンレス製でいいよね?」
という自分がいます。
チビることって、ひょっとして、許すこと?ってちょっとココロ精査してますが、ひびチビっちゃってることをみつけ、尊ぶことには変わりありません。やっぱりいろんな面では、いろいろあちこち染みて(沁みて)ますね。
(※チビリストは、お漏らしマニアではありません)
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