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ベンゾ系の薬のやめ方~ラクに減薬する2つのアイデア「脳呼吸法」と「紅茶療法」(その1)

デパスやエチゾラム、エスタゾラムなどのベンゾ系(ベンゾジアゼピン系)の薬を減らすときの参考になればと書いてみます。僕はこの方法で、ずいぶん楽に(気持ちよく)減らすことができました。

*)ベンゾ系の薬も、原則として、医師と相談しながら減薬してください。自分の判断で急に減らすと、ひどい状態になることが多いので、本当に注意してください。これから書く方法を取り入れると、離脱症状(禁断症状)を抑えながら減薬することができるかもしれません。ひとつの補助的なアイデアとしてご参考にしてみてください。

僕の場合・・・ベンゾの怖さに気づく

僕は長い間、そうとはしらず、ベンゾ系(ベンゾジアゼピン系)と呼ばれる睡眠薬や抗不安剤などを飲んできました。

これが強い依存を引き起こし、容易なことではやめられなくなるとは全然知らず…

ある日、主治医の先生が薬をぱっと変えたところ、その後からひどい状態になって寝込んでしまいました。正直、そのときは意識状態もちょっとおかしくなっていたのか、どんなふうにひどかったのか今では正確には思い出せません。ただ、とにかく鬱や不安や、その他いろいろな精神症状が起こって混乱していたと思います。

病院に行きましたが、病気が悪くなったと判断されて、新たな薬を追加されてしまいました(もちろんそれでは良くならず)。

結局、自分でよくよく考えて、普段つけていた「体調ノート」を見返したとき、ようやく「あれ…この前やめた薬のせい?」と思い至り、調べてみると…

出てくる出てくる!

「ベンゾ系」と呼ばれる薬の怖さ(離脱症状の強さ)がいっぱい書いてありました。

もちろん、あまり偏った情報は良くないとは思うのですが、ことこの薬に関しては、もう厚生労働省からの注意喚起も出ている、海外ではもっと早くから警告が発せられている薬です(イギリスでは80年代には「離脱の専門クリニック」ができていたそうですーー読売新聞東京本社医療部 佐藤光展さん「薬を使いこなす前に考えるべきこと」『統合失調症の人が知っておくべきこと』認定NPO法人 コンボ編、2013年)

そうした情報を知れば知るほど、何も知らずに飲んでいたことが怖くなりました。

減薬にトライ!・・・0.001gの計り

ともかく、こんな薬を一生飲み続けるのはいやだから(副作用はあるし、飲み続けての害は誰も責任を取らない、それに災害時などが怖い)、やめようと決意したのが10年近く前になるでしょうか。

それからがまた大変で。

あんまり大変なので、ひとつひとつ書けませんが、最終的に、0.001グラム単位で計れる計りを買って(そんなに高くないです)、ゆっくりゆっくり、記録しながら減らしていきました。

(本当は医師と相談しながらでなければ、というのはわかります。でも、主治医はどう説明してもわかってくれない人なので(他の面ではいい先生ではあるのですが)、とにかくこの薬は変えないでくださいとお願いして、あとは自分でやるしかありませんでした)

そうして始めた減量は、こんなふうに進みました。(実際はもっと細かく減らしています。数錠あったのを、まずはリボトリール1錠まで減らして、そこからの記録です)

(リボトリール1錠=0.154g)
2020年5月  0.130g
      7月  0.090g
           9月   0.080g
          11月   0.070g
 2021年1月.   0.060g
              3月.   0.050g
           5月.   0.040g
           7月 0.030g
       9月  0.020g
      11月  0.010g

このペースもちょっと早すぎたのかもしれません。0.010gまできたところで、体調(精神状態)が悪くなり、毎日寝込むようになってしまいました。

これもまた、しばらくして、「ああ、減らしすぎたせいか」と気づいて、一旦、0.060gまで戻すことに。そこからまだ出直しになりました。
   (続きは次回「その2」に書きます)

改めて気をつけてほしいこと

ベンゾ系の離脱症状(禁断症状)は思わぬ形(目が眩しいとか耳が鋭いとか)で出たりするので、もともと体調の揺れがちな患者にとっては、減薬のせいだと気づくのに時間がかかります(それを指摘してくれる医師も少ないのが現状)。

その意味で、とても孤独な作業になり、本当はおすすめできないのですが…。どうしても周りにそうした医師がいないという場合に、これから書くアイデア(「脳呼吸法」や「紅茶療法」)も、一助として取り入れてもらえればと思ってます。

僕は、1年ちょっととかかりましたが、それを始めてからは苦痛もなく、むしろ気持ちがいいとさえ言える中で減らしていくことができました(まだ完全断薬には至っていませんが、もうほとんどゼロに近いわずかな量(粉)になっています)

でも、繰り返しになりますが、急にたくさん減らすのだけはやめてください。どんな禁断症状が出るかわかりません。また、その症状がとれなくなってしまうこともあるそうです。

0.001g単位の計りはオススメです。こういうもので、ゆっくりじっくり計りながら、ほんの少しずつ減らして体調を見る、少しでも悪くなったら元に戻す、その繰り返しで、また年単位の辛抱強さでつづける必要があると思います。

また、ベンゾ系の薬が必要な方もいるかもしれません。どうしても眠れないとか、不安をとりあえず抑えて仕事にいかなくてはいけない、とか。

僕もこの薬のおかげで苦しい時期をしのぐことができたのも事実なので、これが必要だといわれる方がいるのもわかります。

できれば、そうした方も、薬の依存性について理解のある医師のもとで処方を受けられるといいと思います。

また、やめるときには、これから書く(ちょっと変わった)方法のことも思い出してみてもらえたら、うれしいです。

前置きになりましたが、とりあえず今日はここまでです。
次から、その具体的な方法を書こうと思います!

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ゆきたま大福
ありがとうございます。コツコツがんばりたいです。