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「極め力の正体って何?」体重軽いのに…フィジカルの圧は俺よりないのに…「やたら極めが強い人」って何が違うの?
グラップラー・高橋“SUBMISSION”雄己が今の格闘技シーンで気になるテーマをピックアップ。
フィジカルトレーナー・森安一好が解剖学の視点から深掘り解説していきます。
第六弾は今回は格闘技をやっているとよく使われる「極め力」の正体について。
高橋 フィジカル自体は全然大した事なさそうなのに、チョークの時だけめちゃくちゃ強い力を発揮する人。体重は全然軽いのに、謎にフットロックだけ火力がハンパない人。
そこそこ柔術や格闘技をやっている方にはしばしばこういった人達に巡り合い、初組みで面食らったりした経験ってあるんじゃないかと思います。
トップレベルの話をすると、この夏のADCC 2024でもルールに適さない自ら下になるスタイルなのにも関わらず、決勝以外の試合を全て一本勝ちしたジエゴ・パトが準優勝を果たしました。
こういう話をする時に決まって「極め力が強いよね〜」と言われたりしまして。俺ももっと極め力を強くしたい!と思って方法論を思考していて思ったんですよ。
「そもそも極め力ってなんだよ。」って…。
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ジエゴ・パト・オリベイラ。©️ADCC
森安 日本で1番「サブミッション」が論ずるべきテーマだ。(笑)
高橋 という事で今回このnoteの企画を通して「極め力」の正体を突き止めていきたいと思うのですがいかがでしょうか?
森安 すごく面白いね!お願いします!
高橋 「極め力」の正体を分析して俺も極めが強くなりたいんです。
高橋サブミッション×解剖学が読み解く「極め力」の正体とは?
森安 極めが強くなりたい…って、「そもそも極めが破格に強いからお前は“サブミッション”にさせられたんじゃないのか」って、すげえ思ったんだけど。(笑)
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ちなみにこの↑試合は極めてない。©️Polaris
高橋 いやまあそれもそうなんですけど、ぶっちゃけ上には上がいます。自分自身、もはや自分の最大の強みをサブミッションだとも解釈してないし…。(苦笑)
ADCC観てて、ジエゴ・パトとか、異様に極めまくるんですよね。同じく足関節の極めが強いと名高いオーウェン・ジョーンズとかからもサクサク一本勝ちしてて。勿論柔術も上手いんですけど、「え、そこから取り切れるの?」みたいなとこで極めきってて、本当に極める時の力自体が異常に強いとしか解釈出来ない瞬間が何度もありました。
極めつけは、まあこれはあくまで噂なんですけど…、ちょっと前にAOJのコール君(コール・アバーテ)が足怪我して試合してなかったじゃないですか?
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ADCC USトライアルでも優勝。
©️cole abate instagram
森安 知らねえよ!グラップリングマニアの常識を強要しないでくれ!(笑)
高橋 どうやらパトが練習中に足関でやったみたいなんですけど、関節でなく脛の骨をへし折ったとの噂がありまして。
で、コール君ですが復帰直後にサポーターを膝や足首じゃなくて脛の骨の上に巻いてたんですよね。
骨の継ぎ目=関節じゃなくて骨自体が折れるなら、もはや「関節技」じゃなくていいじゃん…!って。(笑)
森安 膝を外旋、足首を内旋させる力をかけると、確かに脛の骨が斜めにスパンっと折れる事象はあります。ただまあ、狙ってそれを再現出来ないから足“関節技”なんだろうし、本当にパトが腕力で脛を折ったならとてつもない「極め力」って事になるね…。
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