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【JKから見たなでしこリーグ】 第2弾 ~ボランティアを経験して~
ご縁があり、6月8日にニッパツ三ツ沢球技場行われた
【なでしこリーグカップ 日体大FIELDS横浜vsノジマステラ神奈川相模原】
の試合でボランティアに参加させていただくことができた。
このボランティアで知ることのできた、なでしこリーグの現状や感じた事を書いていく。
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この試合で、BLUES事務局(日体大FIELDS横浜のサポーターズクラブ)の運営のボランティアに参加させていただきました!
ボランティアをやってみて、一度観戦客として来た時とまた違うことを感じることができました。
文章がおかしいところや間違っている内容もあるかもしれないので、そういった点を見つけた場合は、アドバイスをよろしくお願いします🙇🏻♀️
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●思っていたよりも、ファミリー層が少ない
私はこの試合で、コンコースで行われていた縁日の[スーパーボールすくい]のブースのボランティアをさせていただいた。
[スーパーボールすくい]は一回200円で遊ぶことができ、スーパーボールを2個持って帰ることができる仕組みになっていた。
また、小さいお子様向けにスーパーボールをすくいやすいボールすくいも用意されていた。
縁日ではほかにも、射的や綿菓子づくり(無料)も行われていた。
⬆️当日の様子(コンコース)
開門してすぐにお子様連れのお客様を見ることはなかったが、キックオフ1時間前~キックオフ直前に来場されるだろうと思っていたので、初めの方にお子様連れのお客様がいなくても後から来場されるだろうと考えていた。
しかし、開門して1時間ほど経っても、お子様連れのお客様が中々来場されなかった。
その後は何組かのお子様連れのお客様を見たが、スーパーボールすくいをやってくださるお客様はおらず、収入はなかった。
ここで知ることができたのは、ファミリー層のお客様が少ないということだ。
私が以前観戦したときは、GW中で高校生以下無料というサービスを行っていたからか、ファミリー層のお客様が多いように感じられた。
しかし、この試合は以前から雨予報が出ていたこともあってかファミリー層のお客様が少なかった。
なでしこリーグはJリーグよりも穏やかで罵声が飛ぶことも滅多にない。
この環境は、ファミリー層のお客様からすれば、安心してサッカーを観戦できる環境なのではないかと私は考えている。
私は、ファミリー層などの一定の人々をターゲットにするには、まず観に来てくれるお客様を増やすことからだと考えている。
多くのお客様が来場してくれることにより、人から人へと情報が伝わり、多くの方々になでしこリーグを知ってもらうことができるだろう。
しかし、なでしこリーグはお客様の全体量が少ないのが現状だ。
その理由としては以下の2つが原因だと考えている。
①「サッカー」=「男子がやるもの」という考えが染みついてしまっていること
小学生のころから、「サッカーは男子がやるもの」「女子はサッカーに関わるならマネージャー」のような考え方を言われることが多かった。
私はこのような経験から、スポーツ界にはまだ男女差別があるように感じている。
スポーツは、性別関係なく、すべての人が楽しむことができる娯楽だ。
また、サッカー観戦初心者が「サッカーを観に行くならJリーグ」と思うのが普通になっているのは、メディアで多くJリーグが取り上げられていることにあると私は思う。
このような「サッカー=男子」という考え方をさせないためにも、女子アスリートの活躍を多くメディアで取り上げてほしい。
現在、テレビのスポーツニュースなどでは、男子のプロ野球やJリーグの話題が取り上げられることが多い。
しかし、女子のスポーツが取り上げられることはあまりない。
サッカーを例にすると、Jリーグは代表戦前などは取り上げられることが多いが、なでしこリーグは代表戦があったとしても、代表戦自体がメディアで取り上げられることが少ないという例がある。
なでしこリーグには、日本代表選手が多くいる。
🇯🇵メンバー紹介🇯🇵
— サッカーキング (@SoccerKingJP) June 9, 2019
2大会ぶりの世界制覇へ! 女子W杯に臨むなでしこジャパン全23選手を紹介https://t.co/wGFf8xe0B7
🗣️編集部より
「10日に女子ワールドカップ初戦を迎える #なでしこジャパン の全23選手を写真付きで紹介します📝✨」 pic.twitter.com/mfinr9HfTO
⬆️23人中21人がなでしこリーグに所属している
サッカー界だけではなく、スポーツ界全体で「女子スポーツ」をアピールしていくことで、女子スポーツの価値が高まり、もっと多くの女子アスリートが生まれ、世界で活躍し、女子スポーツを観戦するお客様も増えていくだろう。
②なでしこリーグがプロリーグ化されていないこと
なでしこリーグの選手たちはほとんどがアマチュアだ。
多くの選手が日中に働いたり学校に通ったりして、夕方から練習をするというのがなでしこリーグでは普通のことになってしまっている。
そのため、地域のイベントに参加したり小学校でサッカー教室をしたりする時間がないのが現実だ。
こういった活動をするのが難しいことで、ホームタウンの方々にも認識してもらうことが難しくなっているのではないかと私は考えている。
「なでしこリーグをプロ化するにはW杯での優勝がマスト」と言われているが、それだけではプロ化するのは難しいだろう。
なでしこリーグをプロ化するには、やはりお客様の増加が一番重要になる。
なでしこジャパンが優勝したり、優勝できなかったとしても良い順位まで行ったりすれば、また前回のW杯後のようになでしこリーグを観戦しに来場されるお客様は多くなるだろう。
ここで重要になるのは、いかに新規のお客様を離さずに何度も来てくれるお客様にするかということだ。
前回のW杯後は、なでしこリーグを観戦しに多くのお客様がスタジアムに来場された。
この「なでしこブーム」は何年か続いたが、今は冷めてしまっている。
このようなブームを冷めさせないためにも、各チームの取り組みが重要になるだろう。
代表選手がいるチームは、その選手を前面に売り出して広報をする。
代表選手が居ないチームは、代表選手が所属するチームとの対戦のときに通常より派手に広報するなど、多くの工夫や集客方法があると私は考えている。
お客様が増えてきたら、イベントを充実させることも重要になる。
お客様が増えると、いろいろな年代のお客様が来場される。
毎試合変わるイベントやターゲットを絞ったイベントを行うことで、お客様は飽きず、イベントを楽しみにして毎試合来場してくれるだろう。
こういった観点からも、今年のW杯で好成績を残すことは今後のなでしこリーグにとても重要なことになる。
優勝して、また「なでしこブーム」を引き起こしてほしい。
今回、日体大FIELDS横浜のボランティアをやらせていただいて思ったのは、他のチームよりも様々なことが大変ということだ。
チームの所属選手がほぼ大学生であるため、実習があればそちらが優先になるし、イベントに参加するのもとても難しい。
そのため、ホームタウンの方々に認知していただくことも難しくなってしまっているように感じた。
また、4年生が主力だと次の年にガラッと主力メンバーが変ってしまう。
そうすると、チームが弱くなってしまったり4年生を応援していたお客様が来場されなくなってしまったりすることもあるだろう。
私が調べたところ、日体大FIELDS横浜の今年の平均観客数は、「526人」とリーグ最低の数字になってしまっている。
なでしこリーグの中で一番集客に苦戦している日体大FIELDS横浜。
戦績も振るわないが、彼女たちはとても楽しんでサッカーをやっているように見える。
そして、大差がついていて追いつけないだろうという展開でも諦めず、必死に戦っている。
そんな彼女たちの試合をぜひこれを読んだ皆様に観に来ていただきたい。
またボランティアに参加したり観戦したりして、もっと日体大FIELDS横浜の良さやなでしこリーグの良さを知っていきたい。
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ボランティアをして、観戦した時とはまた違うことを感じることができました。
まだまだ開発途上ななでしこリーグ🤔
なでしこリーグに魅力をもってもらう方法はまだまだたくさんあると思うし、伸びしろがあるリーグだと思います💪🏼
今後も、多くのお客様に来場していただくためにはどうすれば良いのかを考え、学びながら今後も女子サッカーに関っていけたらいいなと考えています。
ご閲覧ありがとうございました🙇🏻♀️