3/6 水曜日
息子ちゃんは6:35に起床。びっくりするが、階段でちょこんと待つ息子ちゃんをお迎えに行く。しかし幼稚園出発は7:45となり、1時間準備に時間がかかってしまいました。しっかりお気に入りの車のおもちゃをもって出発も今日も教室へ入りたがらず。毎日書いてますけど、何か幼稚園であるのかなと心配にもなる。
お友達から今日のミーティングキャンセルの連絡。息子ちゃんが嘔吐したのでとのこと。以前、こういうドタキャンは腹が立っていたけど、今は1000%わかります。すぐに今日はショッピングモールの滑り台に遊びに行かせようと気を取り直しました。
スーパーに寄ってジュースや牛乳、柔軟剤必需品をパパッと買って帰宅後は洗濯を干したりして心を落ち着かせる(笑)雑然としたキッチンを片付けたり、洗濯物を畳んだり。外は雨。でも雨はすごく落ち着く。仕事がない日の雨は最強に落ち着きます。
郵便を見ると事務所から連絡。スロベニアはタックスナンバーというものがあり、これは日本でいうマイナンバーのようなものです。これで個人の資産などが丸見え。これがないと銀行口座も開けません。まずお父さんの最初の仕事は、子供のタックスナンバーを取ることです。
私もスロベニア到着早々作らされました。このナンバーから、口座などにアクセスでき、家族がどれだけの資産や収入があるのかがわかります。そして、それを基準に子供手当や幼稚園の月謝が決まるのですが、信じられないことに私たちの家族最高ランクに格上げされていました。
主人に確認したところ、そこまで大幅給料アップはないし、私だってフリーランサーですから全然リッチじゃないのにこんな扱い。両親がエンジニアや医師だったら幼稚園代金は全額(550€ほど)払わないといけないわけですね。
もちろんこれは安くなく、高い金額です。子供を産んだら、産休も大事ですがその後の預け先は仕事を続けていく上でとても大事なことです。しかしスロベニアは幼稚園は義務教育ではないので、月謝をとります。6歳から小学校入学できますので、5歳まではおよそ4年間支払うことになるのですね。
わずかなではありますが、子供手当も減って幼稚園月謝がアップ。理由はわかりませんが、二人で納得のいかない結果にムカついたわけでした。
幼稚園へ迎えにいくと、スムーズに息子ちゃんが教室から出てきた。お友達や先生にも挨拶ないので、毎度挨拶しよう、さよならっていうんだよって教えます。しっかりお気に入りの車をとってショッピングモールへ出発。嫌がってましたが、しっかりエンジョイ。
階段と滑り台をなん往復させられたか。そこまで混んでいなくても、色々子供たちも遊んでいました。女の子同士、少し息子よりも身長が高かったので1〜2歳年上だと思います。上手い具合にルールを破る感じだったり、うちの息子ちゃんが他とは違う風貌なことを見抜いていたり、女の子は早熟と思ってしまいます。
一方息子ちゃんはたった一人汗をかきながら滑り台をエンジョイ。中には新しいマツダの新車が展示されていて、それにも興奮していました。目線が低いのでどこにセンサーがあるのかも察知しこっちも勉強になりました。
また広い場所だと走り出す癖があり、皆様にご迷惑をかけ、驚かせてしまったことを心からお詫び申し上げます。ここですと、子供は元気で当然というデフォルトがあって、中には微笑んでくれる人もいたんですよ。ありがたい限りです。怖い声で顔で注意しているのですが、息子ちゃんの欲求は止まりませんでした。
なんとか外に出ても屋外を走り回る元気さ。やっと転んだので、「ほらいったでしょ!」と怒り、やっと車まで運び帰宅。主人とテレビ電話し近況報告して、昨日珍しく作り置きしたミートソースでニョッキを作り、食べさせます。
ものすごく汗をかいたので、今日はシャワーに入れないとと思い作戦を考えました。疲れすぎると人間やる気が失せるので、早めにシャワーに入れる、そしてYouTubeを見させるということにしました。しかし激しく抵抗されましたが、やっぱり清潔感を覚えさせるということでシャワーは譲れません。
日本語で、スロベニア語で何回も「最初にシャワー。そしてから電車のYouTube見ていいんだよ。汗をたくさんかいたから、綺麗にしないとダメだよ」と説得。大号泣しながら終了しました。終わってからは至福のYouTubeタイムでした。
その時昨日カフェで会った友達からメッセージがきて、旅行会社の求人があると連絡。彼女の友達は失業中で色々探している間にこれを見つけたらしいです。実は以前から知っていた求人だけど、勇気がなくてアンタッチャブルでした。
弱みを見せるのは大の苦手で、かといって何かに秀でているわけでもなくみんなに弱みはバレバレなのかもしれない私ですが、自然と近況報告する中で彼女がカジュアルに教えてくれたことが嬉しかった。ありのままって難しいけど、でも隠してまで自分を繕うことはないのだ、と思った。ありがとうペトラ。
時間通り20:30に歯磨きをしてベッドへ。気づいたら寝ていました。
自分は母親に向いていないと思うことがあります。そして父になるという映画がありますが、母も同じだと思います。妊娠していて実際に出産していても、母になる過程はお父さんと同じだと思います。もし、お世話や義務を放棄したら絶対母じゃないです。ご飯をあげたり、子供のためにめんどくさい行政手続きをしたり、病院へ行ったり、緊急事態にも対応したり、教育費や食費も払っていく。子供のために義務から義務じゃないものまで色々やっていくことで親になると本当に思います。
なので血が繋がっているからといって親じゃないんだなって本当に思うんです。養子だったり、ステップファミリーに批判的な方もいるかもしれないけど、紙の面じゃない、本当の親、家族って日々の積み重ねなんですから。
私も健康的に21:40には就寝いたしました。
みなさまからのサポートは、スロベニアや周辺諸国の取材費用に当てさせていただきます。