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難病と自然災害

私が以前参加した講演会で、こんな事を言われていました。

「難病も自然災害も状況は同じ」だと。

難病は生まれつきの人もいれば、人生の途中でなってしまう人もいます。

思いがけない状況で、自分ではどうにもならない状況で、どう生きるか。

共通のテーマがあるんじゃないのかなって思います。

私は、進行性の病気のため、だんだん見えなくなったり、出来る事が出来なくなったりするなかで、一番辛かった事は、

心が弱っていく事でした。

見えなくなっていく私のなかにも、たくさんの可能性があったはずなんです。

なのに、見えていた頃に出来ていた事、見えている人が出来る事と、今の私との違いばかりを見ていました。

私には歩く事も、聞く事も、話す事も出来ていたのに。

それは私のなかでは「当たり前」だったんです。
でも聞こえる事も歩ける事も話せる事も決して当たり前なんかじゃない。

ないものに気持ちがもっていかれてしまうと、ないものばかり、目の前の事にばかり気持ちをもっていかれて心も弱ってしまいます。

大変な状況だからこそ、気づく事があります。かけてもらう言葉の嬉しさ、人の温かさ。

今までは当たり前だったものが当たり前じゃないと気づけたり、たくさんの可能性に気づけるチャンスにもなるかも知れません。

そして、参加した講演会では、難病であっても自然災害であっても同じ人間同士、助け合う事の大切さについて最後お話されていました。

予測出来ない状況のなかでも、人と人の繋がりが、心も強くしてくれるのではないかなと思います。

【ゆきしか】難病と自然災害 https://youtu.be/3_prhvLfIhE