孤独にならないと伸びません
今回は孤独の重要性について語ってみようと思います。
僕は、かれこれ10年近く教育現場にいます。小学生、中学生、高校生、高卒生など幅広く見てきていますが、全ての世代において孤独な人が伸びていくということに気が付きました。
孤独と聞くと、寂しい人みたいイメージを持つ人がいるのも事実です。現に、私も半生をそう思いながら生きてきました。
しかし、自分を成長させるためには孤独な時間が必要なのです。
例えば、高校生の教師をやっていた頃の話です。
テスト前になると、みんな一緒に勉強しようよと言って、放課後に仲良く勉強しています。微笑ましい光景ではありますが、こういう人たちは伸びません。
決して、成績が悪いわけではありません。むしろ高い子もいます。が、伸びないのです。現状から変わらない。もしくは、下がる。こういう実態を何度も見てきました。
一緒に勉強することで得られるのは、やった感の共有です。みんなで頑張ったから、それでよしという考えにいたるのです。だから、結果には拘りません。しいて言えば、赤点などを取らなければ、それで良しというケースが多いです。
それでは何故、集団で集まると伸びなくなるのか。理由は、愚痴が増えるからです。
何を伸ばすにしても、順調に伸びるということはありません。何かしらの苦労が求められたり、努力をしないと習得できないものもあるでしょう。本来、人ならばそういうものは避けたいものです。
そんな状況を打ち壊す秘技が、愚痴なのです。やりたくない理由をみんなで話し合えば、やらない理由ができてしまいます。こうなれば、伸びる理由がなくなってしまいます。
では、今回の本題です。
伸びる子はどういう子なのか?
ずばり、孤独になる子です。元から孤独というより、群れから外れて孤独になるというステップを踏むという意味合いです。
自ら、群れを抜けて孤独になるというのは、勇気が必要な行為です。もしかしたら、人間関係の悪化などから抜けざるを得ないこともあるのかもしれません。
しかし、それは自分を伸ばすチャンスです。孤独になって愚痴を言う人はいません。むしろできません。
愚痴を言わない代わりに、自分が何故できないのか。孤独と向き合いながら勉強すれば、必ず伸びていきます。こういう姿勢は、結果が出た後も変わっていきます。
赤点じゃないからいいや。ではなくて、どこを間違えたのか。他人の平均点とかではなく、自分視点で点数を気にするようになります。
こういう自分視点で点数を見ることができれば、自ずと成績は伸びていくのです。