そっち側はどんな気持ちなんだろう
歌舞伎町が好きだ。
人間が一番怖い
これが嫌ってほどわかる街。
あっちを見てもこっちを見ても
欲で溢れている。
笑顔の裏はどんな顔なんだろう。
腹の中は一体何を思っているのだろう。
知りたくなるほどに
泥沼にハマっていく。
まだ大丈夫が
もう引き返せないになって
また新たな闇を作る。
他人なんか信じられないといいながら
好きな人を信じてしまう。
きっとこの人は違う。
そう思い込もうとして
些細な違和感をかき消す。
それでも
小さな違和感がだんだん育っていって
結局それに食べられてしまう。
ボロボロになって
自分じゃ抜け出せなくなった時
手を差し伸べてくれるのもまた
歌舞伎町の人間で。
警戒とほんの少しの期待を胸に
その人の手を掴んだ。
そして、また新たな闇に堕ちる。