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小中高生に語る超勉強講座:第5回概要

◆第5回 国語の勉強(その1) 
    <講義の概要> 

1.国語の勉強はなぜ難しいか

◆国語という科目は、どう勉強したらよいのか分からない
 特に勉強しなくてもいいような気がする。
 しかし実は、大変重要なこと。

◆正解がただ一つではない
 正しい解釈について、意見が分かれる場合もある。
 表現方法ではもっと意見が分かれる。

◆暗記で済まない
 ほとんどの科目は暗記で済む。とくに数学はそうだ。日本史でも世界史でも。
 だから、勉強の方法に思い悩む必要はない。
 しかし、国語は、暗記だけではどうしようもない。
 もっとも、模範的な文章をただ丸暗記すればよいという考えもありうる。

2.国語とは、情報のインプットとアウトプットの勉強
◆インプットの教育が中心で、アウトプットの教育が不十分
 学校教育での勉強は、インプットの教育が中心。入学試験でも、インプットの能力を試す場合が多い。
 こうした訓練は、もちろん重要なことだ。
 ただし、こればかりやっていると受け身になる。
 なお、コミュニケーションは、言語以外の手段でなされることもある。例えば数式。

◆文章でアウトプットする機会が増大
 電話からメールに移行。このため、文章を書く機会は昔に比べてずっと増えている。
 文章には、その人の能力がはっきりと現れる。口語ではごまかせることがあるが、文章では誤魔化せない。
 だから、大人になってからは、生活や仕事の場で、知らない間に、相手に能力を評価されていることになる。

3.文章には、3つのものしかない
◆3つの文章
 文章には、次の3つのものがある。
 第一は150字程度のもの。これはtweetの長さだ。
 第2は1500字から3000字程度のもの。これがまとまった考えを述べる際に最低限必要とされる長さだ。
 そして第3は、10万字程度。これは書籍の長さだ

◆150字の文章についての訓練
 150字の文章については、書き方の訓練が必要。
 例えば、複文を避けるとか、修飾語を被修飾語の近くに置くといった注意(第7回で詳述)。

◆1500字の文章を読んで理解する訓練
 このためにどのような訓練をしたらよいのか?
 教科書だけでは不十分と思う。何を読んだらよいか?

◆1500字の文章を書く訓練
 「書くこと」では、この長さの文章が最も重要だ。これについての訓練を行う必要がある。
 これは、150字程度の文章を組み上げて、全体としての論理構造を作るという作業だ。
 手紙を書いたり日記を書いたり知るのとは違う(第6回で詳述の予定)。

4.情報技術の発達で、コミニケーションの形態が大きく変化した
◆変化する情報技術への対応 が必要
 難しい漢字を書く必要はなくなった。  

◆漢字かな混じり文の優位性が高まる
 
日本語では、速読法の練習をする必要がない。この長所を最大限にかつようすべきだ。

5.どんな科目でも、自分でノートに取ることが必要
ただ保存するだけでは不十分
 黒板やホワイトボードに書くことをスマートフォンで撮影する人が多い。これでは理解したことにはならない。単に保存しただけ。

◆ノートにメモする
 紙のノートに書くこと習慣づける。
 自分の体系のものとして保存する。

6.本や参考文献を読む訓練が必要
◆参考文献を読む
 理解することも重要だ。
 まず第一に、読む価値があるかどうかを判断すること そして全体を把握する。結論が何かを把握すること。本を最初から読む必要はない。

◆文学書を読めるのは高校生のとき
 受験には役に立たないが、人生が豊かになる。



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