![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8346134/rectangle_large_type_2_78c12c2afd347df64c9c18f09478e632.jpg?width=1200)
好きな空間、好きな人
大好きな美術館がある、青森県立美術館。
作品のために作られた空間・一体感・穏やかさ。なんともいえない柔らかな空気が流れているように感じられる。一般的な美術館って、話しちゃいけない緊迫した空気感が漂う中で、つい作品についての感想が口からこぼれてしまいそうになる、温かさを感じるの。
なんで好きなんだろうなー、あぁ…あの空間自体が好きなのかも、建築家誰だろうと調べると青木淳さんという方。この人に会ってみたい!そう思い立ち先日DIC川村美術館へ。
企画展「言語と芸術ー平出隆と美術家たち」の空間設計を青木さんが手がけ、平出さん×青木さんの対談。
対談の内容は、二人の出会いのきっかけは伊良子清白であること、今回の展示に至るまでということは分かったのだけれど、途中船を漕いでしまい彼方へと…。とはいえわざわざ佐倉まで、しかも青木さんに会うことが目的だったのでちゃっかり質問。
「建築物と美術館内の空間を作るということに違いはありますか?」
建築家は建物物専門と思い込んでいたので、素人質問で恥ずかしかったけれど、青木さんの作り出す空間の答えがありそうで勇気を振り絞って聞いてみた。
「意識している違いはあまりないなぁ。何もないところからある素材を選んで作っていく。ただ、美術館内は使用素材の制限などがないためやっていて楽しいです(笑)」
と朗らかに答えていただきました。
かっ、かわいい…
こんなこと言うのは失礼かもしれないけれど、本当にそう感じたし、何よりも話し方や佇まいがとても穏やか。この人が手掛けるからあんな空間になるのかもしれない、また青森県立美術館へ行きたいと思った。
その後展示を見に行ったけれど、色んな方向から作品が見られるようになっていたりと作品に対する愛情のようなものを多分に感じた。それが結果として私たちのような鑑賞者への愛情にもつながっている気がして、やっぱりなんだか口角がふっと上がってしまうんだなぁとしみじみした気持ちになった。心穏やかになれる場所。
企画展は2019年1月14日まで