「新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ‐知的人生設計のすすめ‐」のまとめ第一回
会社の同期に勧められ本書を読みました。折角なのでOUTPUTとして本書のまとめをnoteに記載しました。(本noteの所要時間は3分です)
【著者について】
以下参照ください。日本の作家(本名は非公開)です。
【出版時期】
本書は2002年12月に出版された本の改訂版であり、2017年7月に出版されました。
【本noteの構成】
以下、本書に関する本noteの構成(全五回)です。
第一回:Prologue 1995-2014
第二回:PART1 人生を最適設計する資産運用の知識
第三回:PART2 人生を最適設計するマイクロ法人の知識
第四回:PART3 人生を最適設計する働き方
第五回:Epilogue 新宿中央公園のホームレス
今回は、第一回:Prologue 1995-2014を纏めました。
第一回:Prologue
まず第一回のPrologueは著者にとってのフィードバックの章になります。
初めは、21世紀に到来する「知識社会」の選択肢について、日韓ワールドカップのチケット問題※を題材として、以下のように書かれています。
※国内住居向けチケットは過小供給、海外住居向けチケットは過剰供給になっており、悠々とチケットを獲得する人と全くチケットを獲得できないファンの両極端が発生したこと。
知識を獲得して近道をするのか、お金を払うのか、それとも回り道をどぼとぼと歩くのか、誰もがその選択を迫られることになります。
また当時の著者が勤めていた出版業界に対する歪なビジネスモデル(再販制度、取次(小売への卸屋)による金融機能の代替)を例に、「構造的な歪みはいつか必ず顕在化する」ということを訴えております。
著者は、当時流行直前であったマイクロソフト社への株式投資、オフショアバンク口座の開設の話を元に以下の人生戦略を提唱しています。
自分が一番になれるニッチ(ブルーオーシャン)を見つけ、そこに資源のすべてを投入してデファクトスタンダード(事実上の標準)を握ること
当時、海外投資に詳しい人は少なく、著者が海外投資に関する本を出版することを大批判していた金融業界の怪しい人たちが多数著者の前に現れたそうです。所謂、情報の囲い込みによる金融ビジネスを狙った人々が多数居たようです。
ただ、著者は専門家や富裕層だけが知っていた情報を公開することが世の中を変えていることを強く実感できたようです。すばらしいですね、現在のソフトウェアのオープンソース化に似ています。
そして、マーケットが修正できない歪みについても記載があります。例えば、中国銀行の取引株が元建ての株とドル建ての株があり、割安な株の購入・割高な株の空売りをすることで、無リスクで収益を上げられることや行政の規制により外国企業などの新規参入を排除した上で公共事業の利益を談合によって分け合うを挙げられています。分かりやすい例ですと、大麻・覚醒剤等の取引や上限金利を超えた融資等で、現代の日本でも見られます。
収益機会がたちまち失われてしまうことから、これらの利益をもたらす歪みは誰にでも利用できる訳ではないことが定説でした。ただし著者は以下の歪みは万人が利用できることを提唱しています。
その気になれば誰でも利用できる歪みがあります。それが「社会制度な歪み」です。そのための条件はただひとつ、自営業者(または中小企業の経営者)になって「個人」と「法人」のふたつの人格を使い分けることです。
上記の歪みを利用できる理由は、戦後の日本社会の様々なルールはサラリーマンを基準に作られており、サラリーマンではない人たちを平等に扱うことができにくくなり、そこから制度の歪みが生じたためだと著者は考えてます。
さて具体的な上記の制度の歪みについては、次回の「第二回:PART1 人生を最適設計する資産運用の知識」に纏めます。
最後に以下、本noteの要点です。
①「知識社会」の選択肢は、知識を獲得して近道する or お金を払う or 回り道をする、の大きく3つ
②ブルーオーシャンを見つけ、投資し、デファクトスタンダードを作る
③万人が使える制度の歪みの利用は「個人」と「法人」の使い分けで可能
以上です。ありがとうございました。
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