人が死ぬということ
人が死ぬということ。それは、不在を受け入れることができずに、いまも近くにいて、当たり前のように、声をかけてくれるかのような錯覚に陥ること。
人が死ぬということ。それは、生前のその人がもっていた癖のようなものを、自分が受け継いで、いわば、時や距離を越えた「のろい」のようなものとして、それらを発揮していくということ。
人が死ぬということ。それは、ずっと目を背けてきた、いつか自分も死ぬという当たり前のことを、改めて思い知らされるということ。
そんなわけで、最近仕事を一緒にした、下上司が病気で亡くなりました。
厳しく自分を指導してくれた人だったので、いま思い返して、あのときこう言われたから、いまは同じ失敗をしないように、こう動こう、とか、一周して失敗を回避する術を教えてくれた人でした。
大変に頭が切れ、優秀な人材だったので、会社にとっての貢献度数はかなりのものだったのではと思います。
上下関係にも厳しい人だったので、部活などを続けなかった自分にはうまく理解できない組織の上下関係の怖さや大切さ、厳しさを教えてくれた人でもありました。
天国のあの人に空から注意されないよう、1日1日を、大切に生きていこうと思います。