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東京ゲームショウ2019で1番面白かったゲームの話をするー『モスキートが来る』

今月12日から15日まで開催された東京ゲームショウ2019。『FF7 REMAKE』や『新サクラ大戦』など話題の新作が目白押しだったが、1番面白かったゲームは?と聞かれたら『モスキートが来る(モスクル)』と即答したい。

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恥ずかしながら会場で目にするまで『モスクル』のことを知らないでいたが、それもそのはず。展示されていたのは個人や小規模スタジオ製のゲームが集うインディゲームコーナーの片隅。このゲームも野沢幸男さん個人による開発のよう。

このゲームの特徴はモニターを使わないところ。装備するのはスプレー缶型コントローラとヘッドフォン。

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これだけ。

プレイヤーはヘッドフォンから聴こえてくるいや〜な蚊の鳴き声「ブーーン」を頼りに、缶スプレーを振り回して蚊を撃退していく。蚊を見つけられずにいると刺される。流石に痛みはないが、「プチュッ」と擬音で感触を再現。缶スプレーの中身がなくなったらおしまい。

最終的には5匹倒して、1回刺された。勝ち負けはないが、刺されたのは悔しい。蚊を見てはいないけど、腫れてもいないけど、確かにあの日の幕張メッセには蚊が舞っていたんだ!信じてほしい!本当なんだ!と力説したくなる。これもVRの一つの形、と言ってもいいのかもしれない。

目が見えない人もそうでない人も同じ感動を味わえるゲームーー全盲の野沢幸男さんならではの発想だろうか(過去には『リアルサウンド 風のリグレット』というゲームもあったが)。先週放送されたライムスター宇多丸のラジオ『アフター6ジャンクション』でも取り上げられており、取材によると現在一般販売は予定されていないらしい。来年のメディア芸術祭には出展されてそうなものだがやはり手軽に楽しみたいところ。池袋のVRアクティビティ施設MAZARIAあたりが導入しないだろうか? もしかしたら全国のゲームセンターで遊べる日だって来るかもしれない。

もしお近くで『モスクル』見かけた際は、ぜひプレイを。


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