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turbo1019
与える人と与えられる人
昨日はとても良い1日だった。
ある人が、イエローモンキーの映画のDVDをくれた。
またある人は、帰りの車で食べなよ、とチョコモナカジャンボをくれた。
また別の人は、最初は10分ともたないかもしれないけど続けてみて、と足つぼマッサージスリッパをくれた。
みんな一様に惜しげもなく、それぞれの与えたいものをわたしにくれた。
ちなみに誕生日でもなんでもない、普通の日だった。
イエモンのDVDは夏休みに観よう。
チョコモナカジャンボは仰せの通り、帰りの車で運転しながら器用に食べた。
スリッパは、ちょこちょこ履くようにしたい。(試してみたらやはり痛くて5分ともたない)
こういう時いつも、与える人の純真さと強さをつくづく感じる。
そのあと、何をお返ししようかと考えるが、あまり良い案が思い浮かばない。
そして、自分が与える側に向いていないことを少し恥じ入るのだ。
歪んだ自己愛が重すぎて、与えてくれた人への感謝を通り越して、自分の足りなさ、器の小ささに思いめぐらせることになる。
そういえば大学時代、文化人類学の先生が言ってたな。
「贈与と交換」の違い。
贈与はその昔、力の強い部族から弱い部族へ行う、今よりもっと顕示的なものだった。
交換は、対等な立場や部族間で行われていたもの。そんな内容だったと思う。
これからも、わたしは人に充分に与えることができないまま、たくさん与えられて生きていくのだろう。
いつかわたしも与える人に、いやできればせめて交換レベルになりたいものだが・・・
これからも贈り物は謹んでお受けしていこうと思う。