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アイスクリームをくれるルーマニア人①


ルーマニアは、社会主義国家が潰れてからまだ何十年しか経ってなくて、社会の仕組みがまだ整備しきれておらず、貧富の差が激しい。

汚職や、賄賂が普通に存在する。

3人目の知り合ったルーマニア人に聞いた話によると、例えば、空港で、税関での荷物検査が必要となった時に、パスポートにお金を挟んで渡したら通してくれた、😲とか、交通違反をした時に、警察にタバコをダースで箱であげたら無かったことになる😲とか、そういうことがよくあるみたい。

無機質で全部おんなじような建物の感じからは、まだ社会主義の感じが感じられるけれど、資本主義化しているこの国では、スタバやH &Mがあって、その前で、物乞いの男の子に1レイちょうだい、と言われて、本当にあげるか迷った。

ただ、お財布だしたりするエネルギーじゃなかったからごめんね、と言った。
だけど、なんだかすごくすごく後悔した。
なぜなら、ローマニアで物乞いしている子たち、お年寄りの人たちは、本当に社会的に守られてなくて、そうやってしてでも「今日の生きるために必要な少しの食べ物」を自分で手にいれるしか方法がないから。

日本やフランスは、世界的に見て、社会保障がかなり充実している。

本当にお金がなかったら、国が助けてくれる。

働けない状態であれば、生活保護の仕組みがあったり、年金の免除があったり、そのもらえる仕組みにたどりつくまでが大変だけど、なんとかして、なんとかしたら国が、「今日の食べるもの」「住むところ」までは保障してくれる。

フランスは、さらに教育や福祉の保障が充実していたり、一銭も持たず移民してきた外国人に対しても、なんらかしらの手当てがある。

だけど「誰がどのくらい公式に稼いでるか」を把握しきれないルーマニアでは、ルールを決めて所得の低い人に救済制度をつくって回す、ということが難しいから、それぞれがそれぞれの方法で、やりたいように働いていることがすごくわかる。

そういうことを教えてくれた人が、「僕は英語が喋れるし、そういう広い選択肢のある家に生まれたからラッキーだ」と言っていた。

私が自分のコーヒー代をあげていたら、その子は2日間お腹を満たせたかもしれない。
あげなかったから、ずっとあっつい街の中を歩き回らないといけなくなった、かもしれない。

そんなことを考えて街を歩いていたら、露天のアイスクリーム屋さんで、いかにもお金がなさそうなロマの(ジプシーの)3人子連れのお母さんが小さなアイスクリームを一つ買おうとしていた。7rei.日本円にすると、220円。
1つ買うのでいっぱいいっぱいなんだろうな。

そしたらその後ろに並んでたルーマニア人の若い男の人が、おごってあげるよ、と言って,お母さんの分まで、4人分おごってあげていた。

見知らぬ人に、なんの利益も求めず、ただただ奢ってあげる、幸せをシェアしている状況に出会えた私もすごく幸せ。
アイスクリーム。
夢のアイスクリーム。
幸せのアイスクリーム。


🍨💜🍨💜🍨

もう一つアイスクリームに関する嬉しいことがあったので、それも次の記事に書くね。

暑いね。
アイスクリーム、感謝して食べてね。

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