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アイスクリームをくれるルーマニア人②

アイスクリームの話、その2。

私が先週まで行っていた場所は、Googleマップに表示されないような場所で、1番近い40km先のIablanita駅も、本当に小さい村にあって、ルーマニア人さえも全然知らないような場所だった。

そんな駅に、外国人が降りるようなことはほぼ無いようで、駅を降りた瞬間に、「大丈夫?何か助けようか?」と駅員さんが心配してよってきてくれた。

ルーマニア語しか話せないようで、Google翻訳に頼った。(ありがたい世の中…)

そして、私がそこから1時間ぐらい歩いたところにある24時間ショップのコーヒーカフェで、宿泊先のホストと待ち合わせしていることを伝えると、「じゃあ送ってあげるよ」と。

男の人だったし、ちょっと不安で、「時間あるからゆっくり歩いて行くから大丈夫」とお伝えしたのだけど、もう1人の車掌さんも「そんな荷物持って、土道を歩くわけ?送ってもらいなよ!」と言ってくださり、まぁ、鉄道の車掌さんだったし、大丈夫か、と思い、ありがたく乗せてもらい、24時間ショップまで送ってもらった。

本当に良かった。

歩いてたら、絶対迷ってた。

なぜなら、
「真っ直ぐ行って、右に曲がって、そのまま道なりに行ったら左側にある。シンプルだからわかると思う」

と言われていたその道は、クネクネしていて、整備された道ではなく、どこを歩けば「道なり」なのか、絶対わたしにはわからなかったから。


とにかく着いて、とてもお腹が空いていて、とりあえず、ポテチと水を購入。

そのコーヒーカフェは村の唯一の「憩い場」みたいな感じになってて、ワンチャン、子供、お母さん、おばあちゃん、おじちゃんたち、が集まって、おしゃべりしたり、チェスをしたりしていた。

そこにちょこんといれてもらってポテチを食べる。

そしたら、目の前のおばちゃんが、

「はい、これでアイスクリーム買っておいで」

と言って、コインをくれたの。。。!!!

店内に入って、どれにするか迷う。

お店のお姉さんも、「これは〇〇味で、これは〇〇味で、これは〇〇」みたいな感じで説明してくれた。
なんだかわからなかったけど、パッケージの色とか写真判断で、チョコレートと、ナッツのアイスクリームを買わせていただきました。

そして、レジにて、おばちゃんにもらったコインを渡して、無事に購入。

そしたら、写真撮っていい?と、私ソロ写真を、撮ってくれた。笑

そこにいた方たち、日本人に会うのは初めてだったし、外国人がここにいるのもすごく珍しい、と言ってすごくウェルカムしてくれて、嬉しかったです。

普通のアイスだったけど、ものすごくものすごく特別な味に感じた。


ルーマニアを歩いていると、いろんな景色やいろんなストーリーを見て、聞いて、大変な社会だなぁ、と感じていたけど、見知らぬ誰かに、アイスクリームをおごってくれる、ルーマニアの方達の人間愛というのか、「人として生きているのみ」という、すごく割り切ったようなシンプルで隣人に優しいその姿に、とても心が動かされた。


◉電車の車掌さんが送ってくれる、とか、
◉住所とかわからないけど、とりあえずコーヒーショップで待ち合わせする、とか、
◉何時に来てくれるのかもわからないし決まってない、

という日本だったら考えられないような状況で、でもそれがここでのスタイル?で、もうだんだんと私も「とりあえずその空間にしっかりいたら大丈夫か」みたいになってきてるかもしれない。笑

今日は、シンプルに、そして隣人に優しく、できるような一日にしたいです。ふぅ。。。☺︎🤍

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