負けず嫌い日本代表
初めての経験だって、やっぱり失敗すると非常に悔しい。
経験していけばそのうち分かるよ、できるようになるよと言われたって、今できていないことがすごく悔しい。
失敗したのは経験値が足りなかったからだと、頭ではわかっている。
しかし、できない自分がこの上なく悔しい。
私も同じくらいできるはずなのにと思ってしまう。
子供の頃、誕生日プレゼントで人生ゲームを買ってもらった。
人生ゲームはいつも親とやっていた。
やるときは、いつも自分が勝てるまで戦っていた。
その姿を見て、姉は私のことを負けず嫌いだと言った。
しかし、私には自分が負けず嫌いだという意識がなかった。
ただ私は最後に負けることが悔しいから、勝つまで戦っていただけなのだ。
子供の頃、町内の芸術祭で、姉と同い年のいとこが書道で入賞したのに、私だけ入賞しなくて、芸術祭の次の日には、書道教室に入りたいと親に懇願した。
自分だってできるのにという悔しさがある。
そんな数えきれない負けず嫌いのエピソードを覚えていても、私は負けず嫌いと自覚したことはあまりなかった。
しかし、社会人になってから、自分はやっぱり負けず嫌いなんだと改めて自覚することが多くなった。
社会人になり、周りは年上ばかりの経験者である。
それなのに、先輩に負けたくないという思いが常にあるし、負けると悔しい。
もちろん、職場ではそんなことは表に出さない。
なんなら、できるだけ先輩には好かれたいと思う。
まあ、ストレスが最小限でできる範囲での話であるが。
プライドを傷つけられながらも、立ち向かっていかないと強くなれない。
だから、職場でも自分の希望を目指して、賢く戦っていきたいと思う。
許せる失敗はいくらかしたとしても、自分の中での許せない失敗はしないように。