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GDP新第3位の国、日本のGDPを上回るドイツのハーベック副首相とは?
ドイツは自民党のいない多党多弱制
ドイツは日本でいう自民党のいない政治状態です。
つまり単独で過半数の議席を保有する政党がおらず、
少数政党が多くいて、3党での連立政権が
現在のショルツ政権です。
もし日本で無理やり再現すると、立憲および維新と国民の
3党政権ですね!
立憲の泉代表が総理であり、
維新の藤田幹事長が副総理、
国民民主の玉木代表が財務大臣を
務めるようなイメージですね!
もちろん3党で組むことは、立憲および維新および国民民主の
政党の価値観のズレもあり、意思決定の方法も
再度考えなければなりませんが、
これが今の多様な議会制民主主義のドイツともいえます。
そのドイツで今回取り上げるのは、ショルツ政権と連立を組む緑の党の
副総理、ハーベック副首相ですね。
ハーベック議員とは?
1969年9月2日、ロベルト・ハーベック氏はリューベックで生まれ、
ロスキレ大学、ハンブルク大学を卒業しました。
なおデンマークのロスキレ大学に通っていたことで、
デンマーク後も流暢に話すことができているのです。
大学卒業し結婚後は夫婦での作家活動に従事したりし、
1999年以降は小説を発表したりしていました。
そして2002年、彼の人生に大きな変化が起きます。
ハーベックは緑の党の党員となり、党の地方組織の代表を務めたりし、
2008年はシュレースヴィヒ=フレンスブルク郡で初当選を飾ります。
州議会政治と副首相
2009年には彼はシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州議会で当選し、
ハーベックは州議会党会派の院内総務になった。
2012年の州議会選挙後は、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州副首相と
州エネルギー改革、農業、環境大臣を務め上げました。
2017年州議会選挙後はメルケルのキリスト党、緑の党、自由民主党の3党での
連立でハーベック氏は州副首相、エネルギー改革、農業、環境、自然保護・デジタル化担当相に任命されました。
特にハーベック副首相が熱心に取り組まれている政策は
環境および気候変動であったことはいえるでしょう。
2018年1月、再エネの拡大に取り組んだハーベック副首相は
緑の党の代表に就任し、州議会議員および州の閣僚を辞職しました。
その3年後、メルケル政権はついに終了し政権交代となり、
ショルツ政権誕生の際に念願の国政の閣僚ポストに
任命され、中でも自身が熱烈に取り組んでこられた環境相は
嬉しい限りのものでしょう。
環境問題や自然保護を重視し、作家から政界へ渡った
ドイツの副首相の人生に私たち日本人も
感じるべきところは多いといえます。