比例代表先から見る2024沖縄県議選
沖縄県議選が始まる
2024年、6月16日に沖縄県議会議員選挙が行われます。
沖縄は、美しい自然と独自の文化で知られています。
青く澄んだ海、白い砂浜、豊かなサンゴ礁が広がるビーチは観光客にとって
大きな魅力です。また、琉球王国時代から続く伝統的な芸能や工芸品、
独自の食文化も沖縄の大きな特色となっています。
沖縄県の人口は約145万人で、
そのうち若年層の割合が全国平均よりも高い一方で、
離島部では高齢化が進んでいます。
那覇市の人口は約30万人と県内最多で続き沖縄市が約14万人、
うるま市が約12万人、浦添市が約11万人、宜野湾市が約10万人と
約半分がトップ5市に集中しています。
那覇市:30万人
沖縄市:14万人
うるま市:12万人
浦添市:11万人
宜野湾市:10万人
今回の選挙の焦点は政府の代執行が決まり、
米軍基地の強化が行われてしまったことで、
現県政を県民はどう判断するか?
この点が今回の選挙での焦点かと思います。人口は東京都と沖縄県の2県のみが増加しており、豊かな自然や海、さらに文化遺産もある沖縄ですが、
同時にオーバーツーリズムも問題です。
注目の沖縄選挙区
では肝心の沖縄県議選について解説します。
沖縄県議会は前提として、野党は自民党・公明党であり、与党は立憲・共産・てぃーだ平和ネットです。
このように野党系が非常に強い議席を占めます。
そのため自民党に対する支持率が全国で一番低いと言われるのも
沖縄県の特徴なのです。
前回衆議院選挙の比例投票先
総務省のデータを調べてみますと、
2021年の衆議院選挙ではやっぱり
自民党の支持が弱い部分も窺えます。
那覇市(票)
自民:32,591
立憲:26,157
維新:9,338
共産:20,592
公明:25,428
れいわ:8,675
社民:8,042
国民:4,427
沖縄市(票)
自民:12,710
立憲:12,825
維新:2,669
共産:4,302
公明:12,686
れいわ:3,419
社民:4,400
国民:1,755
うるま市(票)
自民:12,053
立憲:11,138
維新:2,086
共産:3,826
公明:11,349
れいわ:2,982
社民:4,056
国民:1,491
浦添市(票)
自民:11,600
立憲:8,109
維新:4,321
共産:4,358
公明:10,208
れいわ:2,753
社民:5,526
国民:1,678
宜野湾市(票)
自民:9,780
立憲:8,109
維新:3,260
共産:2,574
公明:6,801
れいわ:2,420
社民:6,151
国民:1,292
5市のうち沖縄市を除くところで自民が勝利しているのです。
しかし今回の選挙では自民党政権の逆風が県政でも
現れることもある一方で、共産や社民といった左派色の支持が
少しずつ衰退していくところもあります。
沖縄県の基地反対で長年勤められた方々が高齢化し、
今後の沖縄の有権者の判断は今回の選挙でわかるかもしれません。
現在の県議会の会派
ここで現在の沖縄の勢力図を紹介いたします。
なお定数は48で、過半数は24です。
【与党】
てぃーだ平和ネット:8名
日本共産党:7名
おきなわ南風:4名
立憲おきなわ:4名
【中立】
無所属:2名(議長含む)
【野党】
自民党:19名
公明党:2名
無所属の会:2名
裏金の逆風と県政の逆風、どちらがでかい?
自民党が抱える派閥の政治資金不記載の問題や、沖縄の県政、
どちらの方が不満が強いのかが問われます。
果たして沖縄の有権者はどのような判断をされるのか?
また野党である自民と公明が過半数を取れば、
玉城県政は厳しい県政運営を強いられることになるでしょう。
ねじれ議会になるか否かも注目です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?