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和歌山2区の混戦、保守分裂の恐れも
二階元幹事長、不出馬の末に
今回の事件を受け、二階元幹事長が次期衆議院選挙不出馬を受け、
後継が注目されます。
ただし一部のメディアでは二階氏のご子息の三男の方、
現在は二階氏の秘書を務められている方が
後継と噂されています。
その方と今回の世耕議員が無所属となることから、
もしかしたら衆議院の鞍替えがあるかもしれません。
そうなると二階ご子息(自民党公認+公明党推薦)vs世耕(無所属)
の事実上の保守分裂となります。
※ここでの保守分裂は自民党候補が2名以上、衆議院選挙に出馬されることを指す
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二階氏の御三男の方は、現在40代後半で
東京にて二階氏の秘書として支えてきました。
もともと長男の方に市長の経験を積ませ、
国政に挑むことも当時は考えられていたでしょうが、
結果的には御坊市長で倍近い差で破られてしまい、
現在は同じく二階氏の秘書として経験を積んでいます。
それゆえに仮に三男の方が継がれる場合、
難しいのは長男の方をどうするのか?
ここが難しいとも言え、二階氏にとっても悩みであり、
参議院幹事長として上り詰めた世耕議員や、
旧和歌山2区で活動されていた石田前広報本部長も
いらっしゃることもあって、和歌山は保守分裂の恐れが
ある地域だったとも言えます。
和歌山2区のエリア
ではここで新和歌山2区のエリアについて
考えてみたいと思います。
簡単に言えばとてつもなく広い選挙区であり、
6市の県議、市議、市長の票を動かせるかが課題でしょう。
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ここはそれぞれ二階派か?世耕派か?で
微妙に分かれる部分もあると思いますが、
今回の10増10減に伴い、広大な選挙区で戦ってきた
世耕氏に知見があるかと思います。
和歌山1区補選の二の舞にはなるな
自民党は和歌山1区で6回連続で
敗北しました。
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現在の和歌山県知事である岸本知事および
維新の会の林由美氏が長らく1区の議席を守り続け、
今回の選挙もまた自民党の厳しい逆風の中で、
同じ和歌山の参議院選挙区で鞍替えが決定した
鶴保参議院議員が維新を相手に戦わなければならないなど、
厳しい選挙戦になるかと感じます。
ただ維新の会も和歌山1区のみ(和歌山市)では
勢いは増しつつありますが、
それでもまだ和歌山での地盤浸透力は
まだ足りないため、無党派の獲得が課題でしょう。
有力議員の後退と壇ノ浦の戦い
今回の仮に世耕氏が鞍替えを実現すれば、
それは政治生命を賭けた戦いでしょう。
二階畑で二階氏の影響力が大きい和歌山県の中で
保守分裂が起きたとしても、まだ次の自民党候補者が勝利する可能性が
高いかと思います。
自民党の公認と公明党の推薦を得た後継候補にとっては、
世耕氏の鞍替えはいきなりにしてレベルの高い壁であり、
この2区での選挙戦は注目ですね。
いずれにせよ今後の全ての候補者の御健闘お祈りしております。