火薬庫に火の玉を落とすな!サウジとイランを陥れる課題
中東の火薬庫で異変も
2024年5月20日の朝、日本の政治マニアには
あまりにも重すぎるニュースが入りました。
その衝撃は本人に対するご冥福を申し上げるとともに、
日本とイランが推進してきた外交が
カーブするかもしれないという思いです。
信じられない一報を目にし、
私はこれは火薬庫に火をつけないように
世界が今、守らなければならないと危機感をみにしみました。
ライシ大統領と外相が亡くなったのです。
心よりご冥福を申し上げます。
イラン大統領、外相、亡くなる衝撃
NHKニュースによると以下書かれていました。
最初に死亡のニュースを報じたのは私が知る限り、
ロイターですが、NHKは随時更新されるとのことですので、
今回はNoteに載せておきます。
イランは反米路線を継承していて、
近年はロシアと中国との距離がますます近づいており、
北朝鮮とイランとの外交関係も有名です。
政治的な特徴はヒジャブを思いつく方もいるかもしれませんが、
憲法の上に最高指導者がいる政治体制もまた、
イラン政治の特徴です。
【イラン政治】
最高指導者:ハーメネイ氏
大統領:空席
現在はこのような形となったことは極めて残念であり、
特に林官房長官の外相時代に、今回お亡くなりになられたイラン外相の
写真がSNSに流れていたので、見ると強烈な虚しさを感じます。
サウジアラビア国王、体調悪化
さらにそれだけではありません。
ロイター通信によりますと、なんとサウジアラビア国王が
緊急入院だそうです。
よく王室だと日本の天皇制や
イギリスの王族をイメージされる方が多いでしょう。
日本では日本国のトップは陛下ですが、
行政のトップは内閣総理大臣であり、
天皇陛下は平和の象徴です。
つまり天皇の一存のみで政治を司ることはありません。
イギリスもまた国王大権で以下定められておりますが、
基本的に執政はイギリスの内閣です。
なお日本の議会と王の関係のモデルとなったのが、
簡単にいえばイギリスです。
国王大権
「大臣の任命・罷免」
「官吏の指揮監督」
「旅券の発行」
「宣戦布告と講和」
「軍の作戦指揮」
「条約・同盟・国際協定の締結と批准」
しかしサウジアラビアの場合は違います。
サウジアラビアは国王が政治と行政を担い、
首相を兼務していました。
しかし2022年、皇太子のムハンマド皇太子が首相に就任するといった
これまでの王族とは違う例外措置が取られています。
【王族と政治、日英とサウジの違い】
日英:王族が直接政治を動かす権限はない
サウジ;王族が首相を兼任する慣例。
【国家元首と行政府の長】
日本:国家元首=徳仁天皇、首相=岸田文雄
イギリス:国家元首=チャールズ3世国王、首相=リシ・スナク
サウジ:国家元首=サルマン国王、首相=ムハンマド皇子
もちろん政治システムに対する評価は賛否両論あるため、
ここでは述べませんが、
しかし今日のサウジアラビアの発展は
王族の政治体制によるものが大きいということは
私たちは常に考えるべきでしょう。
ちなみにサウジアラビアは石油の国だと
イメージされる方が多いですが、
実際は科学技術やエンタメ、気候変動での
技術革新に取り組まれている国であり、
世界に通用する技術立国でもあります。
ドラゴンボールのテーマパークは是非行きたいですね!
ムハンマド首相の訪日延期
国王の体調不良によってムハンマド皇子の来日が延期されました。
今回、皇太子兼首相として初めての訪日で注目されていましたが、
国王の体調不良となり、一刻も早いご無事をお祈りしています。
なお外務省のHPによると以下のように書かれていました。
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(引用)
5月20日から23日までの期間、サウジアラビア王国皇太子兼首相ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード殿下(H.R.H. Prince Mohammed bin Salman bin Abdulaziz AL-SAUD, Crown Prince and Prime Minister of the Kingdom of Saudi Arabia)が、公賓として訪日します。
滞在中、天皇陛下は、ムハンマド皇太子殿下と御会見になるほか、宮中午餐を催される予定です。また、岸田文雄内閣総理大臣は、ムハンマド皇太子殿下と会談し、夕食会を催す予定です。
ムハンマド皇太子殿下の訪日は、我が国とサウジアラビア王国との親善関係を一段と深めるものと期待されます。
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なお国王の訪日は2017年に46年ぶりに
安倍元総理が実現されたことも
有名ですよね。
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