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満員電車が苦手なのは社会人失格?自分の身を守ることの大切さ…

先日、韓国で起きた事故は本当にショッキングでしたね。少し前に体験したことを思い出して、ゾッとしました。

外出するのに電車に乗ろうとしたら、他の路線でトラブルがあったようで、すごい混雑だったのです。通勤ラッシュ並みの満員電車は久しぶり。

とはいえ、私が乗った時点では、どうにか自分のスペースを確保できるレベルでした。問題はその後。

次の駅で更に人が乗り込み、さすがにこれ以上は無理!という状態になった時、隣のドアの所に30代くらいの男性が女性の手を引いて電車に乗り込むのが見えたのですね。

驚いたのは、女性が明らかに妊婦さんだったこと。どんな事情があるのかは分かりませんが、あの状態の電車に妊婦さんを押し込んで乗せるとは…。とても心配になってしまいました。

更に先の駅では、学生さんがホームにあふれるほど。

えー、何これ、ムリ!乗れない!

学生さんが口々に叫び、私も心の中で「悪いけど、次の空いてる電車か、他の線を使ってね」と思っていたら…

先頭の1人がエイヤっとむりやり乗り込みました。すると、他の子たちも一斉に後ろから押し込むように乗ってきて…。

私は背があるので、網棚下のバーにつかまって、どうにか踏ん張りながら呼吸もできるレベルでした。つり革のないエリアにいた小柄な女の子たちはその人混みに更に押され「足が片方つかない!ヤバい!もう無理~!」という声も聞こえてきました。

数分でターミナル駅に着いて混雑は解消されたのですけど、これが長時間続いたら、と思うと恐ろしかったです。

更に怖いと感じたのは、あれほどの混雑でも無理な体勢のまま、どうにか腕を顔の前に持ってきて、スマホで動画などを見ている人も多かったこと。

正常な状態なら「危険。やめておこう」と思うことでも、「他の人がしてるから大丈夫。」とばかりに前の人に続いたり、自分や周りの人の安全よりも、目の前の娯楽(スマホ)に気を取られたり…。

HSP気質で、身の危険や恐怖に敏感な私は、

押して乗っちゃえ!
みんな乗ってるし平気だよ!
東京なんてこれが当たり前だよ
どうせヒマだしスマホでも見よ~

という気持ちには全くならないのですよね…。

そういえば、私は会社勤めしていた時も通勤ラッシュの電車に乗ったことはほとんどありませんでした。

というのも、いつも

・電車に乗るのは10分以内
・始業時間もゆっくり目
・時間に厳しくない

職場で働いていたからです。

たまに電車が混んでいた時は、多少、始業時間に遅れても数本見送ったこともありました。

職場が近いなんて本当にラッキーね!
そんな職場ないですよ!

と言われることもありました。実際はラッキーでも何でもなく、そういう職場を自分で選んでいたのです。

私はずっと派遣社員で翻訳の仕事をしていて、こちらの記事でも書いたように「働きやすさ」を重視して選んでいましたし…

派遣社員で交通費も支給されませんので(その分時給が高く設定されていました)、長時間通勤することは考えていませんでした。また、万が一の際には徒歩で帰れる職場を選んでいたので、2011年の震災の時も歩いて帰宅できました。

私は大病をする前から体力がある方でなかったので、満員電車も避けていました。「満員電車がイヤ」と言うと、

みんな我慢して通勤してるんだよ!
社会人なら我慢して当たり前だよ!

と、すごーく社会性がないように言われることがありましたが…

本当にそうでしょうか?

満員電車に我慢して、何時間も乗って、
毎日歯を食いしばって頑張ることが本当に人生で大切なことなのかな。

ずっと思っていました。

もちろんそうせざるを得ない人もいるでしょう。でも、全員が全員そうしないといけないのでしょうか…。

私は子供の頃から体力も根性や闘争心もなく、歯を食いしばって頑張る!ということができませんでした。

なので、私のような生き方や働き方を「社会人失格だよ!甘えだよ!」と非難されても、「まぁ別に社会人失格でいいや」と思ってしまうのです。

以前も書きましたが、心理カウンセラーの石原加受子さんの著書に

打たれ強いという言葉が「強い」という肯定的なイメージで使われるように、我慢強いことや心の痛みに鈍感であることが、まるでよいことのように思われています。果たしてそうでしょうか。

と書かれていて、とても納得したのを覚えています。

私は「根気がないこと」や「我慢強くないこと」が欠点だと思っていたのですが、

「打たれ強い」人はつらく厳しい人生になっていく

という石原先生の言葉を読んで、私は自分の健康や心を大切にしていきたいなと思ったのでした。久々の満員電車に乗ってそんなことを考えました!

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