日記(紙から本)

 こんにちは、雪乃です。相変わらず電話すべきところへの電話を忘れまくっています。リマインダーを全く活用できません。

 さて、話は変わりますが、昨日上げた和綴じの記事。こちらの記事で紹介していただきました。ありがとうございます。嬉しいです。

 昨日は作るだけで体力を使い果たしてしまい感慨にふける間もなく爆速で寝たのですが、一晩経ったらジワジワと感動がこみ上げてきました。本って作れるんですね。開くたびに「本だ……」と事実を噛みしめています。卒業式までに製本が間に合ってたら袴着て歌集持って写真撮りたかったなあ。
 7年間の文芸部生活のおかげでコピー本は作れるようになったので、コピー本でも良かったっちゃ良かったのですが、どうしても表紙を描いたりデザインするセンスがないので今回思い切って和綴じにしました。表紙には手を加えていないのですが、紙の力でめちゃくちゃセンス良さげに見えるのでありがたいです。手触りも好き。

 スマホの中のデータは単なるメモで、Wordに打ち込んでも文書のデータで、印刷してようやく紙の束になりました。それに表紙をつけてタイトルをつけて糸で綴じたら本になりました。真っ白な紙から一冊の本ができるまでの過程を体験できてすごく良かったです。てか本作るのってこんなに大変なんですね。次はB5両面印刷にするか、面倒くさがらずちゃんとデカいコピー機を使ってB4袋綴じで作ろうと思います。B6で作ってかなり後悔したので。

 小説もそのうち和綴じで作れそうだな~と思っていますが、罫線だけ引いてノートにしても楽しそうですね。今短歌用のノートは市販のものを使っているのですが、使い終わったら手作りのものにしてもテンションが上がりそうです。

 書誌学の授業で、表紙の役目は紙を本にすることだと学びました。紙を折っただけのものでも、表紙をつけただけで「本」になると。授業を受けた当時はあまり腑に落ちなかったのですが、実際に自分で本を作ってみて、やはり表紙と重ねた瞬間に本らしさが増すと思いました。最終的に「本だ」と確信が持てたのは題簽を付けたとき、つまり表紙が完成したときですね。表紙の効果を実感することが出来ました。

 綴じ直すたびに糸を細切れにしていったので、今日になって糸くずが急に見つかりした。ちゃんと片付けたつもりなのですが。綴じ直しをやりすぎてだいぶやり方を覚えてきたので、この一冊で終わらず続けていきたいなあと思います。社会人になったら小説や文章を書く時間は減ってしまうのと思うのですが、なんとか短歌だけは続けていきたい所存です。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。