灼熱カバディのアニメ6話を見ました

 こんにちは、雪乃です。毎週恒例、灼熱カバディのアニメ感想です。今日は6話。前回の5話の感想はこちら↓から。

 原作の14話から16話までが描かれた6話は5話に引き続き、奏和高校との練習試合でした。高谷の「ドボン♪」のシーンが移動した以外は概ね原作どおりでしたね。高谷煉ファンクラブの女の子たちも、ドラミングしてる子含めちゃんと原作どおりいて嬉しいです。あとボーナスライン越えた瞬間にもボイスつくんですね。ここちょっと笑っちゃいました。

 高谷煉が喋っているという事実がまだ受け止めきれず、声を聴くたびに死にそうになっています。誰か助けてください。私は一体いつからこんな高谷煉に狂うようになってしまったんでしょう。調子良さげな、あのいたずらっぽい声もですけど、何よりも6話は「敗者のグチも周りの歓声も聞き飽きた。」が最高に高谷煉でゾクゾクしました。

 原作14話で高谷が腕を大きく使うダイナミックな帰陣シーンがあり、アニメ6話でそのシーンがあったことにはあったのですが、あそこはもっと動いてほしかった!前回の宵越のロールキックくらいの動きはあってほしかったです。あの見開きの大ゴマ、奥行きがあって大好きなので……。

 あと、伊達くんのレイドからの六弦さんの「任せろ。」ももっと動きが見たかったです。パワー系レイドを片手で倒すシーンなので、もっと迫力が欲しかった……。

 動いてほしかったとばかり言ってしまいますが、アニメならではの良さもありました。高谷に守備としてたった一人で対峙した畦道くんが、高谷を宵越に重ねて「いつも通り」と思うシーン。ここは、アニメだと背景が一旦セピアっぽくなってから宵越にだけ色が付くという演出になっていたので、畦道くんが宵越を思い出すまでの流れが分かりやすくなっていたように思います。
 他には、高谷が宵越の靴の音を聞くシーンはきっちり印象付けられていて良かったですね。

 前回に引き続き、ちゃんと緒方くんいましたね~!原作だと登場はかなり先なので嬉しいです。しゃべってくれても良いのよオガちゃん(強欲)。あとはもう本当に緒方くんが活躍する奏和戦をアニメで見られることを祈るばかりです。栄ちゃんもマジで美少年だし、これはもう奏和戦アニメでやるしかないですね!!!!

 そして王城さんの登場。レイドのときの劇伴は、この前も使われていたピアノの曲。この曲本当に良いですよね。王城さんにぴったりです。落ち着いているのに不思議な疾走感があり、まさに王城さんのレイドスタイルそのもの。六弦さんと一対一で戦っているシーンの劇伴もめちゃくちゃ良かったので、早急にサントラを出してほしいです。お願いします。絶対買います。

 王城さんの「…さ…守備やろうか。」もちゃんとありました。ありがとうございます。
 本格的な競技中の王城さんの声は今回初めて聞けたわけですが、とても落ち着いていたな、という印象です。日常パート、特に前回の、宵越に対して「宵越くんもなりたかったんでしょ?日本一。」と言ったシーンよりも落ち着いて聞こえました。一番起伏が少なくてニュートラルだったかも。
 王城さんの声は冷静ではあるけれどクール過ぎず、ただじっと内側の炎が燃え続けている感覚が常にありました。日常パートや練習パートではその熱が仲間に向けられているから表に出やすいと思うのですが、王城さんが競技中に熱を向けているのはカバディだけ。それがよく分かる声の作り方、使い方だったように思います。声優さんってすげ~。

 「僕にとって高嶺の花みたいなものなんだ。」のシーン。原作ではここの王城さんの表情は見えていないのですが、アニメだとしっかりと横顔が描写されていました。ここの王城さんの横顔、原作100話「あなただけを見つめて」の王城さんの表情を思い出して泣きそうになりました。アニメの光の差し方もすごく綺麗で、また王城さんの目がね、もう本当にカバディしか見ていない、ただカバディだけを見つめているようで堪りませんでした。律心戦もアニメで見たい。

 「カバディへの愛の違いだ。」のシーン、カバディへの愛もさることながら、どこかにカバディに対する独占欲みたいなものが滲み出ているのが最高に王城正人でしたね。原作172話をすでに読んでいる身としてはあまりにも「正解」すぎました。ありがとう世界。

 「王城さんの声が落ち着いて聞こえた」と前述しましたが、試合中はもっと熱量というか、強火な声なのかと思っていたので結構驚いたんですよね。ただ、あの落ち着き方はやっぱりカバディだけを見つめているゆえだろうなと。
 私は灼熱カバディの熱には「閉じた熱」と「開かれた熱」の2つがあると思ってまして。王城さんが練習や日常で仲間に向けているのは「開かれた熱」。積極的に、自発的に外部へと向ける熱です。だから常に、内側でずっと燃えている感じがそのまま声に、そして外に現れていると解釈しています。
 対して、試合中にあるのは「閉じた熱」。カバディだけに向けられた、カバディのための熱です。ある意味「部長の闇」という形で可視化されてはいますが、あれはあくまで漫画的な表現。作中の登場人物たちには、基本的には見えない閉ざされた熱と考えています。だからこそ、他のシーンと比べてむしろ落ち着いて聞こえるんじゃないかなあと思うのです。
 昨夜から延々とこの「閉じた熱」「開かれた熱」について考え続けていたところでこの6話が来たので、もう本当に、解釈大一致です。本当にありがとうございました。
 この「閉じた熱」「開かれた熱」に関しては絶対に長くなるので、また日を改めて語ろうと思います。

 原作18巻はとうとう5月12日、来週発売です。しかも19巻が7月に出ます。正気か?????(褒めてます)
 灼熱カバディは原作が本っっっ当に最高なので、アニメで興味を持たれた方はぜひ原作を読んで欲しいです。マンガワンで読めます。お願いだから読んでください。お願いします。

 来週で奏和との練習試合は完結かな。先行カットを見ただけで泣きそうです。私のアカウント名が「墓」とかに変更されてたら察してください。
 本日もお付き合いいただきありがとうございました。