灼熱カバディのアニメ4話を見ました
こんにちは、雪乃です。灼熱カバディのアニメ、4話の感想です。3話の感想はこちら↓から。
4話から原作2巻に突入しました。ということで、とうとう能京高校カバディ部の部長にして最強のレイダー、王城正人さんの登場です。めでたい!!!!いや1話でもいたけど!!!!
原作8話ラストの王城さんの登場は、アニメでは冒頭に来ていました。いきなりですがここの王城さん、あまりにも美しすぎませんか。原作だとここの王城さんの目はベタ塗りに少しハイライトが入る感じなのですが、アニメだとしっかり虹彩が描き込まれていて。かなり2巻の表紙に近い目の描き方で嬉しかったです。2巻の表紙大好きなので……。あの透き通るような菫色の瞳の美しさたるやもう、ここだけで泣きそうになりました。
今回アニメでやったのは、原作の8話から10話。重要なコマのカットもあまりなく、丁寧な回だったように思います。一方で台詞のカットは多少ありましたね。宵越のお母さんのメールの文面の中で、「お父さんは未だに文句ばかりだけど」がカットされていました。ここは削られても特にストーリーの進行上支障はないのですが、宵越のお父さんに関しては原作で不穏な描写が見え隠れするので、その伏線という意味でもあってくれても良かったなー、と。それはそうと、宵越のお母さんにもちゃんと声がついたことに感動です。
そして、宵越が伊達くんのことを「先輩」をつけて呼ぶシーン!アニメだとまだ出てきていないので少しネタバレになってしまうのですが、宵越には「年上だからと言って全員に敬語は付けない。年上でも怠惰な人間や勤勉な人間がいるから」というポリシーがあって、だからこそ宵越が敬称をつけたり敬語を使ったりするのは本当に尊敬している証なんですね。だから、小声ながらもちゃんと宵越が伊達くんを「先輩」と呼んでいるこのシーンはかなり重要です。ここでの宵越はまだ誰を目指すべきかが見つかっていない中で、周りの人間から学ぼうとしている姿勢が「先輩」の一言に凝縮されていてすごく好きです。ここがアニメになっていて良かった。そして、宵越に対してそれぞれの得意分野をよく見たうえで「目指すべきは俺じゃない」と言ってくれる伊達くん、いや伊達先輩、本当にいい先輩ですよ。
宵越と王城さんの出会い方はちゃんと原作どおり!改めてアニメで見ると、宵越とぶつかったときの王城さんの吹っ飛び方が尋常じゃないですね。そして、原作の「すごい新人が入部したって聞いてるんですよ。」のコマにあたるシーン。ここの王城さんの手、指が細くて綺麗なのにちゃんと高校生の少年感があって大変すばらしいです。ありがとう。天才。
宵越の歓迎会のシーンの王城さんも大変可愛くて大好きなのですが、「僕が一番…強いから…」のカットは、原作よりも王城さんの華奢さが際立っていてヤバかったです。腰細~~~~~!!!!!
「早く…やろう。」で魔王モードを解禁するシーンも最高でした。普段の穏やかな笑顔からは想像もつかないような、獣の顔。ここだけ見たら、王城さん完全に敵側の人ですよね。主人公サイドの人のはずなんですけど。
王城さんがコートに入る直前のシーンには、手でそっとコートに触れるカットが追加されていました。これは嬉しかったです。王城さんおかえり~~~~!!!!ヒロイン(旧体育館)もきっと喜んでるよ~~~!!!!
王城さんが最初に宵越に攻撃をして帰陣するときの劇伴がめちゃくちゃ好きです。まるで王城さんの鼓動を聞いているような、競技に戻ってきた嬉しさと興奮と、王城さんのレイダーとしての在り方が刻まれたような曲調で。ここを無限にリピートしたいのでサントラ出してくださいお願いします。
唇が切れるところ、完全に敵側でしたよね。いやこのシーンでは宵越にとては敵なので間違ってはないんですけど。どう見ても敵校にいるラスボスでしょ。試合ではちゃんと味方なので安心して見たいのに安心できないです。
自陣に倒れ込むシーンなんてもう泣きましたよ、ええ。王城さんはカバディ歴10年以上のベテランなのですが、それゆえに高校生に見えないときがありました。それがアニメで声がつくことで、高校生よりも大人びていると同時に、まっさらな子どものようにも見えて。長い経験、練習量、積み上げてきた努力とそれによって生まれた技術という地層の厚み。そういうところは間違いなく高校生離れしているのに、原始的な感情や生まれたての本能と衝動に突き動かされているように見えるところは、本当に演技のなせる技です。声優ってすげえ……。この回あと5京回みたいので円盤買わなきゃですね。
声がついたことで原作とはまた違う色合いが出ているのが、やはりキャントですね。純粋な競技カバディ、リアルカバディのキャントとも違うであろう、物語の中に在る芝居としてのキャント。公式サイトでキャントが公開されたとき以上に、キャントのバリエーションがより豊かになって嬉しいです。宵越に勝負中に質問をされて、それでも止めない王城さんのキャントとかが特に「芝居としてのキャント」の極みですね。「カバディ」しか言ってないはずなのに、ここまでニュアンスが違ってくるとは。
宵越の「『部長』で良いだろ。」は原作どおり!!!ありがとう!!!いつもの宵越のように呼び捨てにするのではなく、さりとて「先輩」と呼ぶのでもない「部長」という呼び方。「なんでお前が部長なんだ?」と王城さんに尋ねていた宵越が王城さんを「部長」と呼ぶことはつまり、王城さんを一番強い存在としてはっきり認識したということです。同時に目指すべき対象だとも。部長呼び最高ですね(にっこり)。
4話を見て思いましたが、アニメは「目」を大事にしてくれているなという印象です。原作は目の描き方がすごく綺麗で魂を感じるので、4話の王城さんの目の描き方はかなりテンションが上がりました。だからマジで頼むぞ脚本……!
そして来週はとうとう練習試合に突入!!!高谷煉が登場です!!アニメ1話で原作3話分をやっている傾向にあるので、次回は原作の11話~13話かな、と思います。原作11話にすごく楽しみにしているシーンがあるので、早く見たいです。あとは原作13話の王城さんの「気合い入れてくぞォ!!」は実際に声が乗るとどんな感じなのか一番気になっているので、とにかくアニメ5話が楽しみで仕方ないです。
とにかく王城さんが最高な4話でした。てかほぼ王城さんの話しかしてないですねこの記事。「王城正人というカバディ選手に人生を狂わされたオタクの話パート3」もそのうちやる予定でいるのでよろしくお願いいたします。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。