「北斗の拳」の原作を読んだ話

 こんにちは、雪乃です。昨日Twitterで呟いたのですが、改めて。「北斗の拳」を文庫版で全15巻読み終えました。スピード重視で読んだのでまだまだ理解しきれていないところもあるかと思うのですが、それでも全体の大枠は割と掴めたのかな、と。「北斗の拳」は各キャラの外伝にOVAに劇場版に蒼天の拳にイチゴ味にDDに、ととにかく派生作品が膨大なのですが、せっかくハマったことですしじっくりと噛み締めていきたいです。

 ミュージカルをきっかけに興味を持ってアニメを見て、そして原作を読みました。まず真っ先に、やはり原作まで読んでよかったと思います。アニメも声優陣の演技がとにかく素晴らしくてアニメでしか味わえない感動があったのですが、原作はやはり原作でしか摂取できない栄養がありました。15巻を読み終わる頃にはもう大号泣。翌朝出勤してなんか眼鏡が見えにくいな、と思ったら前夜に滂沱とあふれた涙のせいでした。

 印象的だったのが、やはり絵の力。線だけで深く描き込まれた影もさることながら、とにかく「目」に引き込まれました。目の描写を一コマ一コマじっくりと見ることができただけで、全巻セットで買った甲斐がありました。目の力で、今まで理解しきれていなかった「哀しみ」の解像度がぐっと上がった気がします。ちなみに私が通しで読んで一番ぐっと来た目は15巻の319ページ。天から微笑むユリアに微笑みを返すケンシロウの目です。ここで紙面が見えなくなるくらい泣きました。

 1980年代に連載されていた作品ですが絵に古さを感じることはなく、しかし確かに「これが80年代のジャンプで連載されていたんだ」と感じました。

 アニメは109話までしか見ていないので第2部の展開は原作が初見だったのですが、ちょっと今消化しきれてないです。アニメと合わせて解像度上げてきます。とりあえずシャチが好きです。
 そしてバットが尋常じゃないくらいイケメンに成長してましたね。リンもめちゃくちゃ大人になってたし。リンが「リンさん」と呼ばれているのを見て、「ああ、リンはもう『リンちゃん』じゃないんだな……」とじんわり沁みるものがありました。

 原作を読んで一番驚いたのは、シンが初登場シーンで全裸だったことですね。着ろよ。ミュージカル版のシンがめちゃくちゃかっこよかったので、温度差で風邪をひきそうです。ミュージカルをあともう1回見にいく予定なのですが、シンが登場するたびに「でもこの人、原作の初登場シーン全裸だったんだよな……」と思ってしまいそうです。誰か助けてくれ。

 あと原作を一通り履修して、なんだかんだで推しはサウザーに落ち着きました。アニメで見たときから「顔が好みだな〜」と思ってましたが原作を見てもやっぱり顔が好みだった。シンプルに顔が好き。
 あとサウザーは一番、あの状態になったことに納得がいくというか。相当にひどいことをしてはいるんですが、「愛などいらぬ!!」に至るまでの経緯がすごく腑に落ちたんですよね。だから色々あってもサウザー推しって感じです。とりあえずイチゴ味を早急に読みたい。

 いかんせん1周しかできてないのでサウザーが好きな話しかしていない気がするのですが、今日はこの辺で失礼します。本日もお付き合いいただきありがとうございました。

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