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漁船が育てた日本酒

秋田空港のラウンジが地方空港としてはものすごくよいという記事を以前書いた。

実家への帰省がメインのため、迎えにはすぐ来るし、送るときもギリギリまで家でぐ~たらするため、ラウンジを利用している時間がない。

が、今回はお父さんが健康マージャンに行かなければならないからという理由で2時間も前に空港に落とされた。麻雀が健康かどうかはさておき。

こうなったらゆっくりラウンジで本でも読みますか!と意気揚々と受付へ。

「もし、お酒が飲めるようでしたらぜひ飲んでみてください。秋田県のにかほ市でしか飲めないお酒で、波に揺られた漁船が育てた日本酒なんですよ」

にかほ市でしか飲めない貴重なお酒もビットがたったが、何より気になったのが漁船が育てた日本酒ってはて、一体?!

ラベルは一緒だが、その下に漁船の写真、漁師の紹介チラシがおいてある。

受付のお姉さんによると、にかほ市の地元漁師が船に日本酒を積み込み、荒波にもまれた日本酒を飲んだところ味に違いが感じられたという体験から作ってみようとなったのだそう。今回は、5隻の漁船に積み込み、各漁船の揺れを活かした味の違いを楽しんでもらいたいと。同じ酒なのに、揺れ方で違うもんかね?とややいぶかしみながら、ピンクのズボンで面白いポーズのお兄さんの漁船をまずはチョイス。

秋田県の酒は甘い味わいが多いのだが、このお酒は酸味が強い。どれどれとラベルを見ていると、この漁船酒mandaraは酒造「飛良泉」で作られた山廃仕込み。山廃か・・・だから酸味のあとにどっしりとした深みがあるのか。この深みは揺れが影響しているのか?と他の漁船酒も気になってくる。

お次は長老っぽいかたの日本酒を。酸味がやわらぎ、日本酒自体の強い旨味が感じられる。

ほほお、同じお酒なのに確かに味わいが違う。調子づいて、5種類全部試飲させていただいたが、さほどの違いがないものの、よ~く味わいながら飲むと、酸味の違いは確かにある。

なるほど、なるほど・・・とふむふむもっともらしくうなずきながら、試飲レベルを超えて、立ち飲みをしていた。すっかりほろ酔いになったにも関わらず、もう一つ秋田の日本酒がありますよと勧められるままに飲む。

勧められると断れない性格で、飲んでしまったが、もうだいぶ出来上がってしまって何を飲んだか覚えていないという。もったいない・・・

そのあとは、比内地鶏のスープに秋田米を使ったせんべい、秋田が誇るNAGAHAMAコーヒーをいただき、本を読むどころか、すやすやお休みタイムになってしまった。

風変りな透明な甘酒あり、各種ジュースあり、飛行機の離発着を目の前で見られるカウンター席ありと地方空港のラウンジとしてはかなり上出来な秋田空港のラウンジは必見ですよ(←前回同様秋田空港の広報のような感じになってしまった)


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ゆきんこ
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